【ながさき海援隊】日本の海を今一度清掃したく申し候。海岸清掃活動に参加したの巻

2021年6月27日。

 

写真提供:ながさき海援隊

長崎市の南端に位置する「野母崎」の海岸に集まった、大学生数10名

 

写真提供:ながさき海援隊

彼らが持つのは軍手とゴミ袋。

 

蒼穹に堂々と掲げられた団旗を見ると、若者たちに緊張感が走った。

 

彼らの名前は「ながさき海援隊」。長崎大学の学生が所属する団体。月に一度、自分たちの意思で、かつ参加費を支払って清掃ボランティアを続けているこの団体は、長崎市内で活躍する環境分野の関係者で知らない者はいない。

 

未来の環境問題改善のために、今日も若き志士達が長崎の海岸を駆け巡る…!

 

 

 

・・・。茶番にお付き合いいただき、ありがとうございました。長崎大学の環境系全学サークルである「ながさき海援隊」の76回目となる海岸清掃活動に参加してきましたので、活動の紹介やどんなゴミが落ちていたかについて紹介します。

 


ながさき海援隊の団体概要

 

ながさき海援隊は、2014年に誕生した長崎大学のサークルの1つです。「長崎の海の魅力を満喫しながら、海岸漂着ゴミ問題をはじめとする環境問題の解決を目指す」ことをモットーにしており、毎月1回程度、長崎市内の海岸をフィールドに清掃活動を行っています。

 

資料提供:ながさき海援隊

特筆すべき点は、ただ落ちているゴミを拾っているわけではなく、ICC調査というゴミの量や割合についても調査を進めており、大学ならではである“学術的な視点”を持ち合わせています。ながさき海援隊では、海岸清掃中の写真や先述の研究データをもとに、小学生を対象とした環境教育授業の実施や、一般の方に向けての広報活動を行っています。

 

 


今回清掃した場所は?

 

資料提供:ながさき海援隊

今回清掃した海岸は「野母崎診療所裏の海岸」。ながさき海援隊では、この海岸に半年に一度必ず訪れて清掃しています。同じ場所の海岸を清掃することで、毎年のゴミの量や種類の変化がわかると考えているからです。

 

海岸の地形を見ると明確になりますが、この海岸は外洋に面しているため、外洋を流れるゴミが漂着しやすく他の海岸に比べてゴミが多い特徴があります。長崎市内から車で一時間程度かかる距離がありますが、海洋ゴミ分野では重要なスポットとなっています。

 

今回の清掃に参加したのは33人。うち隊員が27名・新一年生の体験が6名という大所帯で清掃を行いました。

 

 


清掃の様子

 

写真提供:ながさき海援隊

清掃の流れは、参加者の自己紹介から始まります。通例で、名前・所属学部・学年・出身地・好きな食べ物の5つを紹介します。人によってはユニークな自己紹介で笑いを撮る猛者も。ちなみに僕は関西のお好み焼きが好きです。

 

写真提供:ながさき海援隊

いよいよ海岸清掃の開始。いつも、ICC調査を行う調査班とゴミ回収班に分かれてゴミを拾っていきます。ICC調査は10m×10mの四方をロープで囲み、内部のゴミを全て数えることで他の海岸と同様の条件にしてゴミの量や種類を比較する手法。体験参加者とベテランが組み、ゴミをどんどんカウントしていきます。

 

今回は、見たところかなりのゴミが落ちていそう。一度清掃が始まると真剣に拾うこの姿が海援隊の本領です。

 

写真提供:ながさき海援隊

屈強な男たちが重量のあるゴミを抱えて「海岸清掃は貴重な有酸素運動ですから」と微笑む。

 

写真提供:ながさき海援隊

なぜか左足しかない靴を見つけたり

 

写真提供:ながさき海援隊

謎の貝が大量発生したペットボトルを回収したり

 

写真提供:ながさき海援隊

誰がゴミを持っていくかを決める男気ジャンケンをしてみたり。

 

 

写真提供:ながさき海援隊

およそ1時間30分の清掃活動で、45Lサイズのゴミ袋40袋分のゴミを回収することができました。そのうち10袋がペットボトルであり、日常ゴミの多さを物語っています。

 

 

今回の清掃は、コロナの影響で2ヶ月ぶりの実施になりました。久しぶりにゴミを拾えて嬉しかったという感想をはじめ、清掃に参加してみて感じたことを思い思いに語っていました。

 

写真提供:ながさき海援隊

最後には記念写真。いつかゴミがなくなる写真を目指して、これからもながさき海援隊の挑戦は続いていきます!

 

 


終わりに

 

 

写真提供:ながさき海援隊

自らの意思で海岸清掃活動を続けるながさき海援隊。地道な清掃活動を続けていることからファンになる大人も多く、これからもたくさんの人を魅了し続ける団体になると思います。

学生でもできることは何かあるはず。地道なことを愚直に続けることは、万事に共通します。僕も久しぶりに海岸清掃に参加して、体力的な疲れはあったものの清掃後の爽快感はたまらなく、ボランティア活動の醍醐味を感じることができました。これからもながさき海援隊の活動を応援したいですし、僕も1人のプレイヤーとして長崎の海を綺麗にしていこうと思います。

 

 


おまけ

 

ながさき海援隊のメンバーが清掃活動に取り組んでいるとき。

謎のグラサン男が機械と一緒に姿を現しました。

 

その正体は、長崎若人で紹介したドローンマスター大学生の松浦栄人さんです!

今回は、ドローンと共にながさき海援隊が清掃している海岸に参上し、ながさき海援隊の清掃の様子を空撮していました。

 

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左上に小さく写っているものが、松浦さんが操縦するドローンです。

 

鳥の目線から見た清掃の様子を撮影しています。どんな映像に仕上がっているのか、とても楽しみです!

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

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