新型コロナウイルスが全世界に広がることで、日常生活の全てが変わってしまって1年半が経過しました。
現在でも、依然として県外に気軽に行くこと難しい状況です。繋がりが命であった地域が分断され、世界から孤立していく感覚があります。
そんな中、インターネットを使った新しい取り組みが全国で始まっています。地域住民にとって最も身近にある公共施設である「公民館」。地域で大切にされてきた学びと集いの場をインターネットで再現しようと活動している方々です。
コンセプトは、ローカルをまじめにエンターテイメントする。各地の取り組みをインターネットで発信するこのプロジェクト「オンライン公民館」に参加してきましたので、レポートします。
オンライン公民館とは?
写真提供:くるめオンライン公民館
昨年の春から急速に拡大した新型コロナウイルスの影響で、あらゆる公共施設が休館となりました。リアル開催のイベントもほとんどが中止や延期となり、不安な時期を過ごすことになりました。
しかし昨年の5月、地域を繋げるために立ち上がったプロジェクト「オンライン公民館」がすぐに動き始めます。元祖オンライン公民館となる久留米では、まちびと会社 ビジョナリアルのおきなまさひとさんが発起人として開催されていました。
久留米の街で代々続く中華料理店の家に生まれる。高校を中退し、2年間東京へ行き社会を見ながら通信制で学ぶ。その後、タイを旅…
朝10時から夕方5時くらいまでの約7時間、参加者は自由に入退場可能。「失敗は全て電波のせいにする」という思い切ったスタンスで、気軽に参加することができます。
現在では全国各地でオンライン公民館が実施されており、その地域の特徴が強く反映される企画になっています。まさに各地の特徴や環境に合わせた「インターネット上の公民館」が完成されていました。
オンライン公民館ジャパンに潜入。瓜生氏、黒歴史を作る。
写真提供:オンライン公民館05
来たる2021年8月29日。全国から集まった各地域で活躍している方々が1つのオンライン公民館に集いました。各月の第5週目がある月だけ開催される、特別なオンライン公民館である「オンライン公民館ジャパン」に、僕も参加する機会をいただきました。
オンライン公民館ジャパンは、毎回館長が変わります。今回は兵庫県伊丹市の方と奈良県香芝市の方がダブル館長となり、企画から当日の運営まで中心となって準備をされていました。
当日はYouTube Liveも同時配信され、本当の意味で世界中に発信されていました。
オンライン公民館ジャパン05/2021年8月29日(日)10時~17時30分<詳細>今回5回目の開催となる、オンライン公…
今回は「長崎に学ぶAct local×若者概論」というテーマでお話をする機会をいただきましたが、そこでラジオDJ風の自己紹介をして黒歴史を作ったことはまだ傷が癒えていないので忘れてください。
今回のオンライン公民館ジャパンでは、365日のマーチを替え歌にして、その歌詞を全国各地から集めて考え即席のステージで生演奏披露をするという企画や、オンラインで俳句を募集してプロの俳句の先生からイベント開催中に投稿された俳句の評価をいただいたり、誰も知らないマニアックな知識なのに妙にシュールで目が離せないプロレス知識対決だったり、いい歳した大人たちがノーガードで殴り合っている様子を見て常に笑いが絶えない企画が連なっていました。
時にはBAN(アカウント停止)になるかもと心配したR-18のコメントも続出していましたが、真剣に公民館や未来の地域について語り合う時には自然と雰囲気が落ち着く姿を見て、できる大人たちの姿を見ることができました。
全国の地域にはかっこいい大人たちが本当にたくさんいます。本当に勉強になりましたし、コロナ禍の長崎でも何かできることがあるなと思いました。
長崎でオンライン公民館をやる。
オンライン公民館ジャパンが終了して一晩が経ちましたが、大人たちの本気を見てから興奮が冷めず、気がつけば勝手に長崎オリジナルのオンライン公民館開催の日程を決めてしまってオンライン公民館の連絡用メッセンジャーに投稿してしまいました。
本当に何も考えていないので、何をするか、そもそも本当にできるのかわかりません。でも、コロナ禍だからという理由で自分の心にストップをかけてしまっていたことに気づき、いてもたってもいられなくなりました。でも、これまでにないオンライン公民館を開催できるとなんとなく確信していますので、若者プロデュースのオンライン公民館を乞うご期待ください。
おわりに
写真提供:オンライン公民館ジャパン05
オンライン公民館のことを知ることができて、本当によかったです。
先日のイベントが長崎で初めての参加だったそうで、長崎ではオンライン公民館はメジャーではないようです。まずは長崎の各地域で開催されることを目標にして、オンライン公民館の素晴らしさを長崎各地に伝えていこうと思います。
幸い、僕にはすでにオンライン公民館を開催できるだけの環境や人の繋がりが揃っていました。何かやりたいと思った時に、それができる環境にいることは本当に幸せです。当たり前と思っていた環境に感謝して、これからも精進していこうと思います。
最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました。
オンライン公民館の公式Webサイト