【開催報告】起業家講座が開催されました。

 

2021年10月16日、長崎県庁の1階に30人の若者が集いました。

 

彼らが目指しているのは「起業家」。それも、ただ事業を起こすだけではなく「地域で活躍するまちづくり」を目指す志高い若者たちです。

 

今回は「まちづくり みんなで沼れば 怖くない」をテーマに開催された起業家講座を企画しましたので、どのようなイベントになったかレポートします。

 

 


起業家講座とは?

 

 

起業家講座は、長崎市市民活動センター「ランタナ」長崎大学FFGアントレプレナーシップセンターが共同で開催するイベントです。今年の5月に第1弾が開催され、今回は第2弾となります。

 

これから訪れると考えられている不安定な時代を生き抜くための「新しい働き方」を考え、長崎で若者が活躍する方法を模索していきます。

 

今回は、福岡県久留米市を拠点に全国各地で活躍されている“おきな まさひと”さん を講師に招き、長崎のまちに興味関心がある人、起業に興味がある人を対象に講座を開催しました。

 

 

おきな まさひと / 翁 昌史 / Okina Masahito
まちびと会社visionAreal共同代表。久留米市を軸に「じぶんが好きなことを、好きな場所で、好きな人たちと暮らす」じぶんサイズなローカルな暮らし方を選ぶ人たちを「まちびと」と呼び、飲食や広場、コミュニティカフェ、シェアオフィスの運営や中核市クラスの官民連携のコーディネート役として、まちに携わる。地域で暮らすプレイヤー自身が、暮らしの軸足から「じぶんたちの目の前の暮らしを少しずつ豊かにしていく」無理のないプロジェクトづくりを生業とし、各地の地域コーディネーター活動や、企業・行政での地域連携アドバイザー業も行う。

 

 

企画のコンセプトは2つありました。“リアル開催”と“スタイリッシュ”

オンライン開催のイベントが当たり前になりつつある今日でも、リアル開催ですることにしました。ずっと同じ環境でパソコンに向かって話す生活に慣れてしまいましたが、オンラインでは感じることができないリアルの雰囲気を大切にしました。

 

そして2つ目の「スタイリッシュ」。インターネットが使えることを最大限活用してペーパーレスやアイディアの共有をスムーズに行うことができる環境づくりを心がけました。

 

 

参加者には名刺サイズのカードを一枚ずつ渡しました。オモテには3つのQRコードが印刷されています。QRコードの中身は、講師の講演資料がダウンロードできるもの・後述するsli.doにアクセスできるもの・講座終了後のアンケートにアクセスできるものです。参加者は必要に応じてスマホで講演資料を見たり、sli.doでコメントを残したり、アンケートに答えたりすることができます。

 

 

また、講座内のワークショップでは、sli.do(スライドorスライドゥと読みます)というアプリケーションを用いました。スマホで入力したコメントが全体に共有できるため、sli.doはワークショップ時に重宝しています。

 

sli.doの特徴
・匿名で投稿可能
・スマホやパソコン・タブレットで入力可能
・グループ全体の投稿を画面で見ることができる
(そのほか様々な細かい設定が可能ですが、今回は最も簡単な方法でsli.doを利用しました)

 

 


まちづくり みんなで沼れば 怖くない!!

 

 

開会挨拶を経て、講師のおきなさんに30分間のご講演をいただきました。内容は現在に至るまでの様々なプロジェクトの紹介。最初期に始めた飲食店では、昼のお客さんのピークが過ぎた後に店内を無料開放することで、まちづくりのきっかけを創出したほか、企業と協働してイベントの運営を企画するなど、それぞれの出来事を丁寧に紹介いただきました。

 

 

おきなさんの講演の中で心に残ったことは、愛される・継続されるプロジェクトには「必ず愛を持った主人公がいる」ということです。主人公不在の物語が面白いわけがない。完全無欠とは程遠い、得意なこともあれば苦手なこともある「個人」が主人公だからこそ、プロジェクトは面白くなります。

 

そして、おきなさんがまちづくりを各地で進めていくと、おきなさんはあることに気がつきます。「実は、既に自主的に活動している方がたくさんいた」ということです。そこで「まちなかの知恵と知恵がくっつくような場所や出来事があったらいいな」という想いからChietsuku,Pjt(ちえつくプロジェクト)が始まりました。「このまちで、みんなで食っていくんです。」をコンセプトに、知恵の共有を図っています。

 

講演の後半には、僕も以前参加した「オンライン公民館」についてもお話しいただきました。

 

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コンセプトは、ローカルをまじめにエンターテイメントする。地域住民にとって最も身近にある公共施設である「公民館」。しかしコロナ禍により、地域で大切にされてきた学びと集いの場が途切れつつあります。途切れたインターネット上で表現しました。

 

 

まちづくりを仕事にしているおきなさんからご講演いただいた後に、改めて長崎の地域課題はどのようなものがあるか考えることにしました。Sli.doを用いて、スマホから若者目線の地域課題を次々に投稿していきます。

 

 

その後のワークショップで意見が出た後に行う「総合討論」では、sli.doに投稿された意見を前方のスクリーンに投影して、全員がコメントを見ることができる環境にしました。総合討論時には各分野のスペシャリストに登壇いただき、コメントを見ながら意見交換を行いました。

 

時にはおきなさんから参加者に向けて逆質問があったり、盛会のうちに終了することができました。

 

 


おわりに

 

 

本番までに18回に及ぶ定期ミーティング、半年近い準備期間を経て開催した起業家講座は、参加者も満足していただけて本当によかったです。

参加者アンケートのご意見も参考にしながら起業家講座vol.3の企画をしてみようと思います。

 

今回のようにリアル開催のイベントが盛大に開催できましたのは実行委員会の方、講師のおきなさん、参加者など皆様のご協力のおかげです。本当にありがとうございました。

 

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