そんな決め台詞に惹かれて、訪れたのは長崎市東山手。1571年の長崎開港に伴い、長崎にやってきた外国人の居留地が設けられた南山手には、その時代に建てられた洋館や通り道が当時のまま残されており、歴史的にも大きな価値をもつ地域です。
今回の会場は、オランダ坂の麓にあるイベント会場の「長崎居留地12A」と呼ばれる2階建ての木造建築。この建物は長年空き家となっていたそうですが「長崎都市・景観研究所/null」さんに監修いただいてリノベーションされ、2017年から1階は市民向けの開放スペース、2階は女性向けのシェアハウスとして運営されているそうです。
今回のイベントのキーワードである「かうひい」。言葉に発してみると大体予想できるかもしれませんが、「コーヒー」のことです。コーヒーは居留地時代にも楽しまれていた嗜好品であり、コーヒーが長崎にやってきた時に呼ばれていた言葉が「かうひい」だそうです。
今回の企画発案者である青柳智子さん。青山学院大学をご卒業後に、故郷の長崎にUターン。現在は活水女子大学の音楽学部の研究生として、オルガンの研究をおこなっているとのこと。地域のアーティストや芸術が地域に愛されて、芸術がより身近になってほしいという強い想いを持っています。
長崎に縁のあるアーティストや演奏家、その他文化創造に関わる人たちを集め、発表の場を提供する”ことはじめ”という団体を立ち…
今回のイベントは、出演アーティストとして活水女子大学音楽学部で声楽を専攻されている佐伯 瑞葵さんにお越しいただき、4曲のオペラを披露いただきました。
参加者10名が余裕を持って座れる広さの会場でしたが、佐伯さんから発せられる声量にびっくりしました。声優さんが声でワイングラスを割る映像を見たことがありますが、それと同じ感覚です。会場の窓ガラスが割れるんじゃないかと心配になるくらい、大きくて美しい声に感動しました。
今回いただいた「かうひい」は、企画発案である青柳さんがハンドドリップで淹れたもの。丁寧に抽出されており、とても美味しかったです。
また、「かうひい」と一緒にいただいたお菓子が、オランダワッフル。薄い丸型に焼かれたワッフル生地をキャラメルソースで挟んだもので、もちろんコーヒーへの相性も抜群。こちらは出島にある本屋さんの「BOOKSライデン」さんが作っているものだそうです。
BOOKSライデンさんの紹介記事はまたの機会に…!
今回参加した「かうひいと音楽の昼下がり」は、これからも継続して実施されるとのこと。
特に今回の企画は、全く同じものを2022年5月14日に開催されるそうです!
詳細は以下のFacebookからご覧ください!
ことはじめ - 「いいね!」143件 - 長崎から“こと”を“はじめ”ていく #ことはじめ #ながさき若者会議…
かつては“オランダさん”と呼ばれた方々が作り上げた歴史・文化的価値を今に伝える素晴らしい企画、これからも目が離せません。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。