Hero(ヒーロー)に会ってきました。

 

 

出島ワーフに新しい風が吹き込まれます。

 

 

時は2021年2月20日。出島。

 

 

全国に20箇所以上ある、未来のクリエイターを輩出するためのスクール『デジタルハリウッド』。長崎県内では2018年に対馬で開校されていましたが、2021年4月には、満を辞して長崎市内にも登場します。その名も「デジタルハリウッドSTUDIO出島」

 

出島ワーフの2階がコワーキングスペースとスクールを合わせた形となり、受講生はクリエイター技術を磨くための環境が整っています。STUDIO出島のことは開校してから記事を執筆するとしまして、今回は、STUDIOの出島開校プレイベントに参加してきましたのでその報告や感想を述べることにします。

 

 


世界で活躍する動画クリエイターによる「世界の仕事と地域の仕事」講座

 

現役で活動している動画クリエイターのリアルな現状をお話しいただき、参加者の映像やクリエイティブ活動に意欲的になってもらおうということが目的です。

 

「ヒーローの映像特別講座 映像で”世界” を変えるためにすべきこと」というテーマでHero Mori(森 博章)氏が登壇されました。

 

懇親会でのHero Mori 氏

Hero Mori氏は、福岡県久留米市ご出身で、佐賀大学を卒業後に東京藝術大学の大学院で映像について学んだのち、フィルムメーカーとして活動されています。「映像で “世界” を変える。/ Changing THE WORLD with Film and New Media.」という理念のもと、自身が抱く知的好奇心を映像で表現し、目の前の世界から変えていくことを目標に、日々活動していらっしゃいます。

 

 

 


映像と出会ったことで”世界” を変え続けるヒーロー

 

 

講演内容は、「映像と出会ったことで”世界” を変わり続けている」というフレーズから始まるHero Mori氏のこれまでの経歴。自分が何者であるのかを探し続け、九州というバックグラウンドを武器に映像クリエイター、もといフィルムメーカーとして活躍するまでをお話しいただきました。約6年間の活動期間で700本以上の映像コンテンツを制作された実績を持つHero Mori氏のお話は聞いていてスムーズに入ってきて、まるで自分がHero Mori氏の人生を追体験している感覚になりました。

 

後半は「好きなことに取り組むべし」と述べた後にヒーロー直伝の”世界”を変える方法について解説いただきました。方法について改めて見直してみると、クリエイターとして当たり前の行動を愚直に続けることが大切であり、継続できていれば”世界”を変わっていくということがわかりました。

 

全体のお話を通じて特に面白いなと感じたことは「歴史を学ぶ」大切さについて。映像も含めて現在存在しているものは全て過去からの引用であり、逆転の発想をすると「これから取り組むことの過去100年を勉強すると未来が見えてくる」という言葉には衝撃的でした。

 

自分のセンスだけで取り組んでいくよりも、並行して過去を学んでいた方が未来は見えやすそうで、かつ上達も速く、コスパも良さそうです。これまでは歴史を学ぶことはなんとなく抵抗がありました。俺は過去を振り返らない男なんて考えれいた自分が恥ずかしいくらいです。

 

 


新しい世界に行くと、日常が面白くなる

 

Hero Mori氏が映像作成を初めて間もない頃は、ハッタリをかましてでも依頼された仕事は全部受けていたそうです。厳しい環境に身を置きながら毎日必死で生きていくと、新しい世界が見えるようになるのだと思います。そして新しい世界にいくと、日常から全てが変わってしまうことからもっと面白くなる。この感覚はクリエイターに必要なセンスであり、僕も大切にしている考え方だったので少しだけ自信がつきました。日常にマンネリ化してきたら、あえて違う環境に飛び込むことを僕もこれまでやってきて、その世界で学んだことを日常生活に持ち帰ると日常の風景が違って見えることは経験からよくわかりました。

 

 


世の中の大抵のことは本にまとめてある

 

クリエイターは、常に最新の情報をインプットしていなければなりません。僕はこれまで、直感的に本を読むことがいいと考えてたくさんの本を読んできました。そして今回、プロのクリエイターが同じことを言っていたこともあり、本をますますたくさん読もうと思いました。ネタの元やリファレンス(参照)に大きく役に立ちそうです。

 

 


懇親会にて

 

講演が終わった後は、以前紹介したATTIC SECONDで美味しいコーヒーを飲みながら映像撮影の機材やパソコン・編集ソフトや音楽の音源など、マニアックな話で盛り上がりました。僕は映像作成の際、クライアントに合わせることを第一に考えすぎてしまって無理をしていましたが、「柔軟に対応することも大切だが、それでも骨格となる部分や芯となる部分はしっかりと持っていたほうがいい。その方がクライアントにも信用されやすい」とアドバイスをいただきました。

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おわりに

 

本当の意味でのヒーローに出会えました。Hero Mori氏は、僕の映像分野のキャリアの目指すべき姿であると思い、少しでも追いつけるようにこれからも精進していこうと思いました。なんといっても、Hero Mori氏は非常に気さくな方で、笑顔で話を聞いてくれたり、時には真剣にアドバイスをいただいたりと、人とのコミュニケーションの振る舞いにも気を使われていて、その姿を見るだけでもとても勉強になりました。

 

 

そして、4月からはSTUDIO出島が正式に開校されます。これからの長崎が楽しみで仕方ありませんし、長崎のクリエイターが輩出されることを心待ちにしています。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

おわり

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