デザイン思考とは? スッと理解できたのでお話しします。

 

デザイン思考。よく言われる言葉は、工学分野と芸術分野の集合体とも言われますが、しっくりこないというのがほとんどの人の本音。

そんなデザイン思考についてわかりやすく解説されたイベントが開催されましたのでリポートします!

 

 


長崎大学 研究開発推進機構×東京大学DLX Design Lab連携キックオフセミナーについて

 

今回開かれたイベントは、長崎大学の機関の1つである「研究開発推進機構」と「東京大学生産技術研究所」の1つである「DLX Design Lab」が、以下のようなセミナーを開催しました。

 

価値観が多様化し社会が大きく変化する今、モノづくりもサービスも、また社会そのものも、「デザイン」することで、新たな価値創造を実現していく時代になっています。

いかにすれば新たな価値を生み出す側に立てるのか。

英国王立美術大学院大学(ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA))との提携でデザインアカデミーを主宰する東大DLXデザインラボと長崎オープンイノベーション拠点を展開する長崎大学が連携し、「デザイン思考によるイノベーションの創出とプロダクトデザイン工学への取り組み」をテーマにセミナーを開催します。

ホームページはこちら:長崎大学 研究開発推進機構×東京大学DLX Design Lab連携キックオフセミナー

 

DLX Design Lab

 


デザイン思考をわかりやすく解説!

 

 

デザイン思考を最っ高にわかりやすく表現するならば、「物を使う人の視点で考えることで、新しい付加価値を作る」ということです。デザイン思考を実践するには、まずは現場を観察し、課題の根源は何であるかを考えることが大切です。

 

講演時に挙げられたデザイン思考の一例は、

『あるスーパーでは、レジ待ちの行列混雑の解消をどのようにするか』というテーマです。ユーザー視点で考えると、「レジ待ちの混雑は不満だが仕方ない。しかし、自分より後から並んだ客が先にレジを済ませることには不快感を感じている(のではないか?)」という仮説をたて、それならば、銀行内のATMのように、フォーク型(順番待ちの人は一列に並んで、ATMが空いたら一人ずつ順番に案内ができる仕組み)を導入することで、不満は大幅に解消される

というものがありました。

 

 

なるほどなと思ったと同時に、むちゃくちゃ面白い、素晴らしいアイディアだなと思いました。

 

これからを生きる若いみなさん(ながさきログの対象読者年齢的に)には、今存在しているシステムを使うだけでなく、別の視点から新しい使い方を模索し、より効率が良い動きにしていかなくてはならないと思います。

 

引用元:「Mojo Lens」、AR映像を視界に表示可能なスマートコンタクトレンズ

将来的には、コンタクトレンズにスマホの機能を載せる「スマート・コンタクトレンズ」なるものが普及するかもしれません。スマホは手に持つものから、目だけでみる時代がくるのかもしれませんね。

 

 


講演を聞いて

Zoom開催でもスムーズに進行していた

 

今回のセミナーでは、オンライン開催で様々な登壇者がデザイン思考について発表されていました。

登壇者の皆様は、実は日本のデザイン思考をリードするレジェンドです。参加者でデザイン思考に詳しい方は「日本の中のゴールデンメンバーが揃っている」とおっしゃっていました。

 

発表を聞いて感じたことは、科学や工学はただ作ればよいという時代はもう過ぎていて、これからはユーザー目線で使いやすいものであるという新しい条件が追加されたということです。既存の分野にデザインの視点を取り込んだことにより、新しい価値を創造することがこれからのあらゆる分野に応用されるべき考えだと感じました。

 

 


終わりに

 

配信本部。高性能な機材が並んでいる

 

今回のレポートでは、これから長崎でも始まるであろう『デザイン思考』というキーワードに沿ったイベントに参加してみての感想をお送りしました。

 

オンラインでの開催であったのに関わらず、参加者は80人を超えており、大盛況なイベントであったと思います。正直に言いますと、僕もデザイン思考のことを完全に理解しているわけではありません。しかし、既にあるモノを新しい目線から見つめて再活用する考え方は、昔から無意識に感じていて自分なりにアップデートしようと頑張っていたことがありました。きっと、この考え方はデザイン思考に繋がっていくと思います。

 

難しい内容ばかりのイベントではありましたが、自分の身の回りにある環境やモノをしっかり見つめ直して、新しい活用方法がないか常に考えていこうと思います。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

終わり

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