長崎市 企画財政部 地域コミュニティ推進室が企画した、地域の課題の解決や活性化等に取り組む「地域コミュニティ連絡協議会」が、「健康づくり」と「防災」をテーマに事例発表し、情報交換を行いました。コロナ禍における地域活動についても事例を通して考える機会が多かったのでレポートします。
「令和二年度わがまちみらい情報交換会」に参加してみての感想
毎年行われている「わがまちみらい情報交換会」ですが、今回はオンライン開催で、3つのテーマについて事例発表を行い、それに対して参加者が質問を入力して、それぞれ回答していくという流れで進行されていました。
最後にはアドバイザーからのコメントをいただくようになっていたのですが、このアドバイザーである川北さんは、NPOや市民活動・地域について勉強している人は必ず聞いたことがあると思います。企業のCSR活動(社会的責任)などでもあらゆる場面で活躍されていますので、僕にとって川北さんはレジェンド的存在でありますので、川北さんのお話を聞くことを楽しみにしていました。
講演内容は、地域の事例から問題点・困っていることを7分で発表していただき、5分で質問をチャットに入力してアドバイザーがアドバイスをする流れでした。どの地域も、参加者を集めることが難しい・特に若者の参加が少ないから困っているという問題点があり、どの地域でも問題になっている「高齢化」問題が顕著に現れていると感じました。
長崎の避難場所には、段ボールベッドが用意されている。結構快適らしい。
参考:【防災・備蓄アイテム】非常時に役立つ「ダンボールベッド」工具不要で5分で組み立て可能
講演の中では普段から自分たちの地域がどんな地形で、どんな災害が起こりやすいかを常に調査している自治会もありました。準備や事前対策が最大の予防ということを実践されているように感じました。
ニーズがあるところにビジネスチャンスがあると、経済関係の本に書いてありました。今回挙げられた様々な問題は、逆転の思考をするとニーズの宝庫でもあると思います。長崎で地域課題を解決する仕事はまだ聞いたことがありませんが、新しいビジネスの視点なのかもしれません。
参加されていた自治会の中には、若い方がたくさんいらっしゃる自治会がありました。若い人の中には、自治会に興味があるものの入る方法がわからなかった、なんとなく参加しずらい雰囲気だったということで自治会から離れてしまうパターンがあるそうです。このような現状から、若い人を積極的に頼ろうとする動きをして地域に入ってもらうことで、若い人と自治会をつなげることができたそうです。
会話の中では、避難所の毛布が足りないという問題があり、避難所に避難してくる人に毛布を持ってきてもらおうと呼びかけていましたが、討論の中で、ただ避難訓練をするだけでなくて実際に必要物を持ってきてもらう「持参訓練」をやった方が良いのではないか等、セミナーも大きく盛り上がりました。
今回は9つの事例発表がありましたが、いざ災害が起こった際にも準備が万全であるという地域は少ないと感じました。昨年、長崎を襲った台風10号は、甚大な被害は出ていないものの課題がたくさん見つかったとお話ししている方もおり、長崎が安全に過ごすことができる街であるとアピールするためには必要な準備であると思います。
長崎のリアルな問題点や、解決の方法について、様々な地域や自治体の現状を知ることができたことにとても満足しています。これからの長崎の地域を盛り上げるために精進していきたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
おわり