長崎をこよなく愛するデータサイエンティストの卵。宮本 江里菜の生態に迫る!

 

長崎で活躍している面白い若者を勝手に紹介するコーナーの「長崎若人」です。今回ご紹介するのは、爆発的な結果を出し続ける天真爛漫な大学1年生の宮本江里菜さんです。今回も、長崎が誇る若者の考えや将来の長崎についてインタビューしていきます。

 

 


人物紹介

宮本 江里菜 / Miyamoto Erina
2001年6月、長崎県島原市出身。長崎県立諫早高校を卒業後、長崎大学情報データ科学部在学中。『やらないで後悔するよりやって後悔する』人生を歩むことを目標に据え、中学校時代の恩師にもらった言葉『常に全力』を合言葉に長崎を縦横無尽に駆け巡る。教員の両親の転勤で4度の転校を経験。中学・高校では陸上部に所属。駅伝の区間賞に選ばれるなど、長崎で一目を置かれる長距離ランナー。人類唯一(?)の「外で遊ぶことが好きなインドア派」。    


宮本江里菜の過去に迫る!『小学生時代〜大学入学まで』

 

小・中学校時代の話を聞かせてください!

宮本さん
これでもちゃんと人見知りなんですよ(笑)
でも、転校した先の学校では必ず誰かが話しかけてくれました。学校から家までの道のりが分からなくても友達5人くらいと一緒に帰ってくれたおかげで登下校も安心でした。
よそから来た私をに温かく話しかけてくれて嬉しかったので、自分から話しかける人になろうと思って、気がつくと自分から積極的に声をかけ始めました。でも大学ではズカズカいき過ぎて、引かれることも多々あります…。
 
–たくさんの人との出会いが、今の宮本さんを作ったのですね。
 
   
宮本さん
うですね、人のご縁にはとても恵まれました。最初に人生が大きく変わったと感じたきっかけは、國分先生という、中学校の体育の先生でした。小学生の時から長距離走がそれなりに速かったのですが、対馬に引っ越して来たときに、対馬は子どもが多くなくて普通の学校にはあるはずの部活動がありませんでした。
実はバスケットがしたかったのですが、その中学校はバレー部か陸上部しかなかったんです。その結果、足が速くなればバスケットで活躍できるかなと思って陸上部に入りました。駅伝のチームに入り、中1の夏休みから陸上に取り組んだのですが、陸上の大会で九州大会に出場する機会をいただけました。いま考えたら、非常にいい経験をしたと思います。
その頃から、いろいろなものに興味を持ち始めて、生徒会に入るなどの人を動かすポジションで活動することも増えました。
 
–何か好きなことや、趣味はありますか。
宮本さん
好きなことはたくさんあります。 まずはスポーツが好きです。特に走り回るのが好き。青い空、緑の芝の元で思いっきり走ることが好きです。
あと、上り坂は嫌いだけど下り坂は好きです。下り坂と芝生があれば走り出します。走り出すと同時にともだちが引き始めるんですけどね(笑)   猫も大好きです。長崎大学の猫は人間慣れしているし、至る所に猫がいます。大学全体が猫カフェみたいで、毎日大学に行くことが楽しみです。  
 
趣味は…本を読むことですね。小学校時代に、図書館にみんなで本を借りに行くことがありましたが、当時は適当に本を借りて全く読まずに本を返すくらい、興味がありませんでした。しかし、中学校で朝読書の時間にじぶしぶ本を読んでいたら、自分が本の世界に引き込まれる感覚になって、そこからめちゃくちゃハマりました。集中して本を読むと、自分が本の世界の主人公になれるのがたまらなく好きです。  
あとは、本からの影響が受けやすいですね。水族館が題材の本を読んだら、水族館で働きたいと思うし、 雑誌編集の本を読んだら私は編集するために生まれてきたんだ!と思っちゃいます。 それぞれのお仕事の面白いところが見えるから、職業が1つに選べないことが悩みですね(笑)       
 
 
–好きなことがいっぱいで羨ましい!陸上部も順調で、学校生活を満喫していたのですね。    
宮本さん
実は、そう順調なわけでもないんです。 陸上部のハードな練習が原因で、疲労骨折になってしまいました。この時に、手術するか、しないかという今後の人生に関わる大きな選択をすることになりました。もし手術がうまくいかなければ一生歩けなくなる可能性がありましたが『やって後悔するより、やらないで後悔する方が嫌だ』という私の信条を貫き通し、手術することを決めました。
  その頃には幼少期になんとなく『将来はこうなるんだろうな』という考えから自分の人生のルートが外れていく感覚がありました。私は人生に関わる大きな選択をする際は、なぜか毎回厳しい方を選んでしまうんです(笑)。    
 
–それでは、手術をきっかけに陸上からは引退したのですか?  
 
画面中央が宮本さん。ボーイッシュな雰囲気は陸上部に相応しい(写真:本人提供)。
 
宮本さん
いいえ、手術はうまくいきましたので、高校でも陸上は続けていました。私の出身校である諫早高校は、長崎の陸上業界ではとても強いチームで、その諫早高校陸上部の監督から直接オファーをいただきました。本来ならば、進路を決めて志望校に向けて勉強を始めている頃ですが、私は進学先にもまた悩みはじめました。
  当時は、駅伝の県選抜に選ばれるくらいの陸上に打ち込んでいて、どうしても諫早高校に行きたい想いが捨てきれなかったです。結局、厳しい方を選んでしまうんですけどね。諫早高校に進学することにしました。
 
    –諫早高校では怪我からも復帰されてバリバリ活躍していたのでは?  
宮本さん
最初の頃は全然活躍できませんでした。実は、まだ松葉杖すら取れていなかったので、スポーツ推薦の面接なのに松葉杖状態で行くという前代未聞の事態になりました。面接官の先生は驚いたと思います。だって、走ることが得意な人が明らかに走れない状態で面接会場に現れたのですから(笑)。それでも監督は私に期待してくれて、プレッシャーも感じながら高校でも陸上を頑張ることにしました。
 
    –順風満帆とはいかないものの、少しずつ陸上中心の生活になっていったのですね  
満足に駆け出せなかった頃(写真:本人提供)。
 
宮本さん
実は、高校入学後も無理をしていました。みんなと一緒に走れない分、遅れを少しでも取り戻そうと1日5時間くらい歩く練習を続けていたら疲労骨折がいつまでも治らなかったんです。
練習と休養のバランスが非常に難しいところとは思いますが、それでも同級生たちは普通に走っていて羨ましかったです。自分だけ置いていかれる感覚、自分だけスタートラインにも立てなかったのが悔しくて、気がついたら母の前で泣くこともありました。自分で心の壁を作っていたのだと今考えたら思いますね
 
    –一方の、将来の進路については、どのように考えていましたか。
宮本さん
先ほど紹介した通り、諫早高校は陸上部が有名なので、タイム次第では推薦で行ける大学がいくつかありました。それでも、私は高校時代のいいタイムがなかったため、スポーツ推薦は難しかったんです。実は家から学校まで遠くて、通学で1時間くらいかかっていたのですが、その時間をずっと勉強時間に当てていたので成績は少し良かったんです。
でも正直、行きたい大学は特にありませんでした。強いて言えば、医療関係・体育関係・ものづくり関係の大学があればいいなと思っていました。そんなあやふやな状態だったので、進路希望調査の第一希望には教育学部、第二希望では獣医学部、第三希望では全く別の学部・・・と続き、先生から「お前は将来何がしたいんだ」と呆れられたことを覚えています。  
そして、進路が決まらずに悩んでいると、2020年に長崎大学に新しい学部ができるという話を聞きました。今、私が在学している情報データ科学部がそれにあたります。この学部は文理融合の学部で、いろんな分野に精通しているということは様々な組み合わせや応用ができるだろうし、長崎大学は医療に力を入れている大学であるという視点からも、私にとって何かと都合がいいなと感じました。最後の決め手は、私が情報データ科学部の1期生になるということです。1期生は大学側も手厚くサポートしてくれるだろう。型がないから、自由にやれるんじゃないかという期待があり、ようやく私の進路は決まり、現在に至ります。
 
 

現在の取り組みについて『大学入学後、やっていること』
 
長崎大学 情報データ科学部

情報データ科学部は、工学部情報工学コースを母体とし、情報科学およびデータ科学を教育・研究する長崎大学の10番目の学部として2020年4月に設置された。本学部では、情報抽出から意思決定までの一連の手順をAI、機械学習、数学、統計学等の「数理モデル」に基づき提案し、さらにその成果を、情報技術(IT)を用いてソフトウェア・ハードウェアといった「もの」として社会に還元することが目的。  
詳細:https://www.idsci.nagasaki-u.ac.jp      
TSUNAGU

長崎県による県外進学者への地元就職を促進する取り組みと呼応するかたちで生まれた団体。TSUNAGUは、長崎出身の学生たちに⻑崎で働くことの価値や意義を共有し、また活動を通して新たな価値を創出することを目的に日々活動している。現地でのフィールドワークやメンターを交えた意見交換会など縦・横・斜めに人と地域を「つなぐ」場として成長し、長崎の良さを再発見し、学生ならでの新しい視点で発信・還元している。  
詳細:https://tsunagu.live     
ラウンジNOVE 運営チーム

長崎大学研究開発推進機構という部署に所属。昨年の7月に、産学官(企業・大学・行政の三者が連携することで社会課題を解決する)が連携した長崎オープンイノベーション拠点という組織の打ち合わせ場所と、学生がプロジェクトを推進するための活動拠点として機能している。「ノヴァ」と呼ばれ、Nagasaki Openinnovation Venture Empowermentの略称で、NOVEをよりよく活用するためのプロジェクトを企画している。      
長崎大学アルティメット部BOBCATS

長崎大学のアルティメットサークル。週3〜4日で活動している。アルティメットは、100mのフィールド内を7人ずつの選手が1枚のディスクをパスしながら運び、ゴールを目指す団体競技。走る・投げる・跳ぶといった様々な能力が要求されることから、名前の通り究極 のスポーツであるということから名付けられている。
詳細:https://twitter.com/nagasakibobcats?lang=ja      
 
アルティメットは、フリスビーのようなディスクを用いて行うスポーツ(写真:本人提供)。
 
宮本さん
悩んだ時には「やらないで後悔するよりやって後悔する」方を優先しています。他にも、ギターを弾いたりスケボーに乗ったりと、大学生っぽい趣味もかじっています!
 
 

中学時代の恩師の言葉:常に全力。『大切にしている考え方』  

 

 

宮本さん
本当に、私の人生は『人に恵まれた』おかげでうまくやってこれました。それと同時に、身の回りにはたくさんのチャンスが転がっていて、それを掴むか掴まないかでも大きく変わってくると思います。『いつもの行動に少しだけプラスアルファ』をするだけで、すごいチャンスを掴むことができるんです。
私の経験では、大学入学してしばらく経ったある日に「アルバイトを始めたいものの、どこでしようか」と悩むことがありました。しかし、そのときに偶然、中学時代の陸上部の先輩に会うことがあったんです。私がアルバイトを探していると相談すると、その先輩がフラワーメイト(長崎大学にある有名な食事処)でアルバイトしていて、その日のうちに面接をしていただき、翌週にはフラワーメイトのスタッフになっていました。
中2の時の担任の先生も忘れられません。陸上部の顧問でとてもお世話になっていましたが、1年間の担任を終える時に、クラス全員ひとりひとりに言葉をいただきました。その時、私にいただいた「常に全力」という言葉が今もしっかり私の中に生きています。その通りの人間になろうと努力した結果、0か100しか動けない人になってしまいました(笑)。最近は、中間くらいのパワーでやることも大事であるとわかってきたところです。
そしてきつい時は、最後まで苦しむのが日本の美学であると感じますが 辛い時は、逃げるという選択肢があってもいいと思うんです。   頑張ることは大事です。でも頑張り過ぎて壊れると意味がないじゃないですか。 
 
 

長崎に住んでいる人は長崎愛が強い!?『若人がぶっちゃける長崎について』  

 
宮本さん
私を含めて、長崎に住んでいる人は長崎愛が強いと思います。特に実家がある島原がテレビに出るようになれば録画して家族全員で見返すくらい、長崎が好きです。長崎県は五島・壱岐・対馬も含まれていますので県内で色々な特徴があり、他の地域にはない良いところだなと感じています。
例えば、私が対馬で中学時代を過ごしていたときには、海がとても綺麗で真下に魚が泳いでいる様子が見えるほどでした。もしかしたら捕まえれるかもしれないと思って網を片手に追いかけたりしていましたし、長崎に戻ってきた後も、電車通りから少しずれた道に入ると、坂道が続いていたり急に道が複雑になったりと面白いと思います。    
しかし、正直に言うと長崎は同じ地域でも別々で活動している団体があることが多く、私は1つにまとまった方が効率が良いのでは?と思うことがあります。地域間でもっとまとまりがあった方がいいと思うんです。離島ではSDGsを頑張っていますし、小さい地域が集って協力し合って、大きな組織になればいいなと思っています。  
 
あふれる笑顔の中、ときおり見せる真顔。「凛とした」という表現は彼女のためにある言葉かもしれない。
 
 

将来は何にでもなれる。『長崎の若人、未来を語る』 

 

 
宮本さん
・・・。ないですね(笑)。
でも、いろんなこと知りたいし、やりたいと思っています。 情報データ科学部で良かったと思うのは、いろんな分野に手を突っ込みやすいことです。でも、将来に対して明確なビジョンはありません。  
小さい頃、将来の夢は何かというテーマで話し合いをしたとき、いつまで経っても私だけなりたい職業が決まら、なんとか絞り出したものが『誰かを笑顔にできる職業』というものでした。   みんな笑っていたら楽しいじゃないですか。   大学生になって感じたことで、私が目指す『誰かを笑顔にできる職業』というものは世の中にたくさんあることに気がつきました。私は将来、何にでもなれると思って、これからも努力しようと思います。

 


終わりに

 

これからの活躍がとても楽しみな後輩の1人である宮本さんを紹介しましたが、初めて聞く話ばかりで驚きました。

毎度思うことですが、面白いなと思う人ほど、大きな選択や悩み、覚悟を抱えて生きています。そんなエピソードをまとめてお伝えする機会がある『長崎若人』は、編集している僕自身も楽しいですし、長崎で活躍している若人(若者)はこんなに輝いているんだ!ということをこれからもお伝えできたらいいなと思います。

 

今回も、6000文字に迫る長編のコンテンツとなりました。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

終わり

>ながさきログ

ながさきログ

ながさきログは、長崎在住の若者が長崎の魅力を勝手に紹介するWebメディアです。