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ガチで考え事をする時は、紙に書く方が良い。

 

真剣に考えたい時がある。お笑いのネタを考える時も、会社の来期の事業内容を検討する時も、共通点はこれまでの経験を総動員してベストな答えを導くことが求められる。

 

そんな時、現代人である僕らの世代はパソコンのメモを起動して、それに打ち込んで整理することが多い。確かに、パソコンは打ち込んだ文字を入れ替えたり、修正するなど、編集が容易だから、当たり前に利用してしまう。

 

普段の考え事ならそれでいい。僕も、普段メモはパソコンで取ることが多いし、ブラインドタッチまではいかなくとも、ある程度キーボードが操作できる人ならば、大抵は手書きよりも早くメモすることができる。

 

しかし、本当に真剣に考えなければならないときは、やはり従来通りの紙とペンでまとめることが大切だ。今回はその理由について3つの理由で述べてみようと思う。

 


 

1つ目は、パソコンの文字はいつも同じだからだ。パソコンの文字は、いつも同様の文字と大きさで表現されることが良い特徴だが、逆に、メモ内のどこがポイントになるのか、時間が経過して再度眺めると分かりにくい。それよりは、紙の方が力強く、勢いよく書いている部分が抑えるべき重要部分と分かりやすい。均一なパソコンの文字は、真剣に考えてもそうでなくても同じ形で表現されると困ることもある。

 

2つ目は、思考するスピードに合わせるためだ。真剣に考える際の思考は、大抵パソコンで文字を打つ速さよりも遅く、手書きで整理するスピードがちょうど良い。パソコンのスピードに合わせると思考が空回りして、良いアウトプットをすることは難しい。

 

3つ目は、パソコンと紙の光の当たり方の違いである。同じ「見る」動作だが、細かく分類すると、パソコンは光を直接見ているのに対し、紙は光源からの光を反射することで見えている。実は、人間の脳は光を反射して見る方が批評的になり、より深くまで集中して思考することができる。映画館もスクリーンに反射していることで没入感が出るのはそのためだ。光を反射する紙に書くことは、それだけ集中して思考する環境づくりにつながっている。

 


 

3点のポイントを整理すると、紙は「感情が乗りやすく、思考の速度に合わせた適切なスピードで、光が反射して見るためより集中して考える」ことができる。ぜひ、ここぞという時には深呼吸して、パソコンやスマホを手元から離して、紙と向かい合って「手書き」を試してみてほしい。

 

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