材料の積算で物価の変動をわかりやすく示す指標「カレーライス物価」

 

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カレーライス物価

「カレーライス物価」とは、家庭でカレーライスを1食分調理する際に必要な主要食材(米、肉、タマネギ、ジャガイモ、ニンジン、カレールーなど)の価格を合計し、日常的な生活実感に即した形で物価の変動を示す指標です。日本の代表的な家庭料理であるカレーライスを用いることで、一般消費者にも物価の上昇や変化がわかりやすく伝わることから、近年注目を集めています。

なお、帝国データバンクは、2022年から「カレーライス物価」を定期的に調査・発表しており、1食分の構成食材ごとの価格を算出し、インフレやコスト上昇の指標として使える形で整理しています。

この指標は、政府の「消費者物価指数(CPI)」などの統計よりも生活に密着した情報として親しまれ、食材価格の高騰、為替の影響、天候不良による収穫量の減少といった日常的な経済の変化を直感的に把握する手段として活用されています。

カレーライス物価の役割は、日常の食卓を通じて物価変動を実感できたり、食材ごとの価格上昇が家計に与える影響を可視化するなど、経済動向を「暮らしの目線」でとらえる有効な指標となります。

このように、「カレーライス物価」は家計や地域経済の現状を映し出す“鏡”のような役割を果たしており、今後も消費者の目線から経済を読み解く手がかりとして活用されていくことが期待されます。

帝国データバンクによる、注目の経済・経営トピックに関するレポートです。国内83拠点の調査網、国内最大級の企業データベース…