SeaGraphが簡潔にお届けする「情報保管庫」です。
他の情報は こちら から!
無印良品×書店=6次産業? 橿原書店の初月売上が示す“手を取り合う”の未来(ITmediaビジネスONLiNE・2025年6月5日)
奈良県橿原市のイオンモール橿原に、世界最大面積の無印良品と融合した書店「橿原書店」が2025年3月に開業しました。同店は、日本出版販売(日販)が手がける「共創型店舗」の第1号店であり、開業初月には売上目標を上回る1,200万円を達成するなど、順調なスタートを切っています。
橿原書店は、無印良品内の売り場約2,500坪に設置され、書籍約10万冊を販売しています。共通のレジや、隣接するカフェでの試し読みが可能な設計など、従来の書店とは異なる仕組みを導入しています。特に絵本・児童書の売上が好調で、ファミリー層の来店や店内に設けた遊具スペースなどがその背景にあります。
さらに、書店は地元奈良の雑貨や埴輪などの地域商材を販売し、地域との連携を深めています。障害者アートの展示・販売や、経済的困難を抱える子どもたちへの書籍寄贈など、地域コミュニティへの貢献も積極的に行っています。
無印良品との相互補完的な関係により、書店は買い物動線の中で本と出会える場所として機能し、「書店の6次産業化」を目指しています。一方で、今後は書店そのものの認知度向上や、さらなる地域資源の発掘も課題とされています。日販はこの成功をもとに、共創型モデルの全国展開を見据えているとのことです。
橿原書店と無印良品がタッグを組み、書店の6次産業化に挑戦している。初月の売り上げはどうだったのか。新たな“手を取り合う”…