地域共生社会を目指して自治体が発行する地域福祉マガジン「グッチョ」@福岡県久留米市

 

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地域福祉マガジン【グッチョ】@久留米市地域福祉課

久留米市が発行する地域福祉マガジン「グッチョ」は、地域共生社会を目指して令和3年(2021年)7月に創刊されました。「グッチョ」とは筑後地方の方言で「一緒にし合う」を意味し、地域での支え合いや関わり合いをテーマとした紙面づくりを行っています。

創刊から40号を迎えたことを記念し、令和6年(2024年)3月には公開ミーティングが開催されました。記事を執筆した市職員や取材対象者、応援する市民などが参加し、紙面づくりを振り返りました。印象に残る写真やキャプションとして、雪の中での集合写真や、障害者年金でパソコンを購入した方のエピソードが挙げられ、「グッチョ」の記事は“するめ”のように噛めば噛むほど味わい深いと評されました。

取材を通して、職員自身にも当事者理解や新たな気づきがあり、特に「共事者」という、専門職や当事者ではないが柔らかく関わる人の存在が注目されました。記事が市職員間の対話や気づきを促す効果も生まれており、「支援し合う場所づくり」などの特集は読者にも安心感や励ましを与えたとの声が寄せられました。

今後は、公共と民間、市職員と市民の垣根を越えた共創メディアとして「グッチョ」が継続されていくことが期待されています。編集担当の秋山さんは「紙から生まれたストーリーはこれからも暮らしの中で生き続ける」と語り、今後はより多くの人と共に「次の形」を模索していきたいとしています。