交通不便地域で広がる移動販売の取り組み、地域コミュニティも活性化へ@神奈川県鎌倉市

 

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店に行くのが大変なら… 交通不便地域で広がる移動販売の輪〈鎌倉市〉(タウンニュース・2023年11月24日)

鎌倉市内の交通が不便な地域では、高齢者を中心に買い物が困難な状況が見られます。これに対し、地元の町内会が主体となって移動販売を導入し、住民の生活を支える取り組みが進められています。

今泉台の北鎌倉台商店街で2023年4月に開店した鮮魚店「サカナヤマルカマ」は、移動販売にも力を入れており、特に梶原山町内会での出店頻度が高いです。この町内会では、高齢者の移動を助け合う取り組みの一環として、移動販売の誘致を行っています。2023年夏に試験販売を実施し、同年6月から定期販売が始まりました。

販売される商品は魚だけでなく、新鮮な青果を扱う「久遠」、手作り豆腐や油揚げの「豆寿」、牛乳や菓子、アイスなどを提供する「たけみるく・まーと」など、多岐にわたります。月に一度、4店舗が集まる日はマルシェのような賑わいを見せ、住民同士や出店者との交流の場にもなっています。

副会長の光成佳世さんは、「地域の人が結びつく機会にもなれば。顔見知りが増えることで防災・防犯面にもいい」と述べています。また、出店者同士での連携出店の話も進んでおり、売上機会の創出につながっています。ただし、移動販売は天候に左右され、経費もかかるため、赤字が続けば継続が難しくなります。「社会的事業ではあるが慈善事業ではないので、住民の方にもご理解いただきながら続けられたら」とマルカマの狩野真実さんは語っています。

このように、移動販売は買い物弱者の支援だけでなく、地域コミュニティの活性化にも寄与しており、今後の展開が期待されています。

 

タウンニュース

今回のテーマは「移動販売」。鎌倉市内では、交通が不便で買い物に行くのも大変という地域も少なくない。移動手段の実証実験など…