太平洋沿岸の定置網にクロマグロ。網の破損と漁獲できない制度が問題に@青森県八戸市

 

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「魚の王様が1円にもならない」青森・八戸沖でマグロ大漁なのに漁師大損 漁獲規制で取れず、網は重みで壊れる(河北新報ONLINE・2025年6月8日)

青森県八戸沖など太平洋沿岸の定置網に大量のクロマグロが入り込み、網の破損などの被害が相次いでいます。

クロマグロは国際的な資源管理のもと漁獲枠が定められており、枠を超えると水揚げができず、放流するしかありません。漁業関係者からは「せっかく取れても1円にもならない」との声が上がっています。

特に八戸市の南浜漁協では、5月中旬以降に100キロ級のクロマグロが多数入り、定置網が破損し、被害額は少なくとも100万円以上にのぼります。サクラマスやサケなど他の魚も寄り付かなくなり、影響が広がっています。南浜漁協の漁獲枠はわずか0.57トンで、100キロ級のマグロ3匹ほどで枠が埋まるため、それ以上は放流せざるを得ません。

クロマグロの個体数は資源管理の成果で増えているとされ、またイワシを追って三陸沿岸に近づいていることも影響しているようです。岩手県の漁協でも同様の被害が発生しており、漁業関係者は漁獲枠の増加を望みつつも、国際的な制約があるため難しいとの見方を示しています。

 

河北新報オンライン

 青森県八戸沖などの太平洋の定置網に大量のクロマグロが入り込み、網が壊される被害が相次いでいる。マグロは資源管理のために…