雪国でバナナを栽培。皮ごと食べられる「越前ばなな」を生産する「えじま農産」@福井県福井市

 

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雪国福井でバナナ栽培、本格出荷開始 北陸では珍しい安定生産に道筋 皮ごと食べられる「越前ばなな」(福井新聞ONLINE・2025年6月15日)

福井県福井市で農業に取り組む「えじま農産」は、本年度から熱帯原産のバナナ「越前ばなな」の本格出荷を始めました。代表の江島尚希さん(62)は、定年前に薬剤師から農家へ転身し、試行錯誤の末、北陸では珍しい安定したバナナの生産体制を築きました。

バナナ栽培を始めたきっかけは、散歩中に見かけた南国風の木で、「福井でもバナナが育つかもしれない」と感じたことだそうです。59歳で退職し、2021年に「ふくい園芸カレッジ」で研修を受け、翌年には岡山のバナナ農家で技術を学びました。

2023年には福井市下馬町に約800平方メートルの大型ハウスを整備し、無農薬で育てた品種「グロスミッチェル」を約150本栽培しました。温度管理や防虫対策に力を入れ、定植から10か月後の2024年8月に初めて花が咲き、年末にはJA直売所「喜ね舎愛菜館」で初出荷されました。

現在は5メートル超に育った木から収穫したバナナを追熟させて出荷しており、年間2万本の出荷を見込んでいます。江島さんは「甘みとねっとり感が強く、スムージーにも向く」と語り、今後は生産規模の拡大や仲間づくりを目指しています。

「越前ばなな」は1本約200円と手頃な価格で、「喜ね舎愛菜館」や「トレタス」などで週末を中心に販売されています。

 

福井新聞ONLINE

雪国福井で熱帯原産のバナナ栽培に取り組む、えじま農産(福井県福井市板垣2丁目)が、本年度から本格的な出荷を始めた。定年間…