意見交換会やワークショップで作られた交流拠点施設「みんなの公園」@佐賀県江北町

 

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公園法によらない公園。 住民みんなでつくりあげる、佐賀県江北町「みんなの公園」(公共R不動産・2020年10月21日)

佐賀県江北町では、町民とともに「みんなの公園」という公共空間をつくりました。この取り組みでは、最初から「どんな施設がほしいか」ではなく、「この公園で何をしたいか」を住民に問いかけることから始まりました。意見交換会やワークショップを通じて、広場やカフェの併設などのアイデアが生まれ、町民の声をもとに公園の基本計画が策定されました。

その後、設計者の公募を行い、建築家ユニット「Open A」と「ランドスケープ・プラス」が選ばれました。公園の中心には、ハート型の芝生広場があり、子どもたちの遊び場や地域のイベントに活用されています。隣接する建物「みんなの屋根」は、カフェ併設の開放的なスペースで、誰でも自由に過ごすことができます。そのほか、築山や農園、木製遊具なども配置され、自然と触れ合える多様な空間が用意されています。

この公園は、通常の都市公園法ではなく、建築基準法上の「交流拠点施設」として設計されたため、建築物の制限を受けず、より自由な活用が可能となっています。たとえば、飲食店の営業やイベントの開催も柔軟に行えるようになっており、地元出身のシェフが手がけるカフェも人気を集めています。

運営は地元企業が担い、常駐スタッフが中心となって、地域住民からのアイデアをもとにイベントや情報発信を行っています。住民の「やってみたい!」という声を大切にしながら、公園の活用方法が日々広がっています。

このように、「みんなの公園」は自治体・住民・運営者が一体となってつくり上げた、地域に根ざした新しい公共空間のモデルです。今後、全国の地域づくりのヒントとなる事例として注目されています。

 

公共R不動産

2019年11月、佐賀県江北町に「みんなの公園」が誕生しました。開園以来、多世代が楽しめる公園として親しまれ、地域住民の…