本棚を区切り、個人が枠を借りて自分の本を陳列・販売する「シェア型書店」の可能性

 

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本が売れない時代に続々誕生する「シェア型書店」の魅力(DIME・2025年4月6日)

国内の書店数は出版不況とともに減少を続け、過去20年でほぼ半減しました。その一方で増えているのが「シェア型書店」という新しい形態の書店です。シェア型書店では、本棚を小さなスペースに区切り、個人がその一枠を借りて自分の本を陳列・販売します。現在、全国に100店ほど存在し、ほとんどが個人経営の小規模な店舗です。

京都市内にオープンした「一乗寺BOOK APARTMENT」の店主、北本一郎さんもその一つを運営しています。店内には55のスペースが設けられています。棚主は月額3500円(学生は2500円)を支払い、自分の選んだ本を自由に販売できます。売れた本への手数料はかからず、電子決済手数料のみ発生します。

棚主も北本さん自身も、大きな収益を見込めるわけではありません。収益はほぼ棚代に限られ、カフェ運営や新刊販売も行っていますが、利益は少ないのが現状です。それでも棚主たちは、利益目的というよりも、趣味や自己表現の一環として本を並べています。売り上げを度外視して楽しんでいる人が多く、棚主同士の交流も魅力の一つとなっています。また、自作本の販売やジャンル特化型の棚は、一定の売れ行きを見せています。

北本さんは「シェア型書店の取り組みは小さなものですが、放置していては本の世界が衰退してしまう」と語り、今後も本に関わる活動が新たなムーブメントを生む可能性に期待を寄せています。

 

@DIME アットダイム

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京都市左京区一乗寺に新規オープンする「シェア型書店」+新刊販売+ブックカフェです。…