青森県栽培漁業振興協会、沿岸漁業者の副業として「ミネフジツボ」の種苗を出荷@青森県

 

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フジツボ種苗1300枚出荷へ 青森県栽培漁業振興協会「養殖へのスタートラインに」(東奥日報・2025年5月1日)

青森県栽培漁業振興協会(階上町)は、今年度から新たな養殖品種として研究してきたミネフジツボの種苗を初めて出荷しました。同協会は2023年に国内で初めて実用レベルの種苗生産に成功し、これまでに県内の漁協へ計900枚の種苗板を出荷しており、今年度は1300枚の出荷を予定しています。ミネフジツボは寒流系の海に生息する高級珍味で、餌を与える必要がなく、少ない設備投資で養殖が可能とされています。

近年、青森県ではサバやイカ、養殖ホタテガイの水揚げが減少していることから、同協会は沿岸漁業者の副業として取り組めるミネフジツボの養殖を通じ、所得向上を目指してきました。今回は、昨年12月にふ化し、ホタテの貝殻を用いた養殖板で育てた種苗400枚を八戸鮫浦漁協へ出荷しました。種苗は約3年で成体に成長するとされています。

同協会の二木業務執行理事は、今回の養殖技術が漁業者の所得向上や青森ならではの高級珍味としての観光・飲食振興につながると述べ、今後も養殖に取り組む仲間を増やしていきたいとの意欲を示しました。なお、育成された種苗は今月中に川内町漁協(むつ市)や新深浦町漁協にも出荷される予定です。

 

Web東奥

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