海中熟成酒の取り組み、漁業者と飲食店の新たな魅力創出へ@福井県南越前町

 

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日本海に地酒沈めて熟成…8月と11月に引き揚げ、商品化を検討 福井県南越前町(福島新聞オンライン・2025年5月10日)

福井県南越前町の河野漁港沖で5月8日、地元の地酒を海に沈める「海底熟成酒」の取り組みが行われました。これは、漁業関係者や飲食店事業者らが新たな魅力を生み出そうと企画したもので、8月と11月に引き揚げ、熟成の変化を調査しながら商品化を検討します。

プロジェクトは、魚介類の卸業を営む地元の男性を中心に始まり、同町今庄産の日本酒120本を沖合約100メートル、水深15~20メートルの場所に沈めました。波が高く海中が揺れるこの地域は、熟成に適していると見込まれています。

当日は漁師たちが日本酒の瓶をケースに入れ、重りを付けてクレーンで海底へ慎重に下ろしました。8月に3カ月熟成させた酒を試飲し、再度60本を沈め、11月の「新そば収穫感謝祭」で、未熟成・3カ月・6カ月熟成の酒を来場者に飲み比べてもらう予定です。

男性は「南越前町自慢の海と地酒を活かして、良い熟成酒ができることを期待している。軌道に乗れば商品化し、ふるさと納税の返礼品にもしたい」と語っています。

 

福井新聞ONLINE

福井県南越前町河野漁港の沖合で5月8日、同町の地酒を日本海に沈める作業が行われた。「海底熟成酒」として新たな魅力を生み出…