注目キーワード
  1. 名刺作りワークショップ

愛着を持った地域に帰りたくなるような体験を提供する、新たな旅行スタイル「帰る旅」

 

SeaGraphが簡潔にお届けする「情報保管庫」です。

他の情報は こちら から!

 


帰る旅

2025年版観光白書では、新たな旅行スタイルとして「帰る旅」が紹介されています。これは、観光地を訪れる「行く旅」ではなく、何度も同じ地域を訪れ、地域の人々と関係を築きながら過ごす「帰る旅」を指します。「第二のふるさと」として、愛着を持った地域にふらっと帰りたくなるような体験を提供することが目的です 。   

この取り組みは、地域との継続的な関係を築くことで、地域の関係人口を増加させ、地域の人手不足の課題にも貢献することを目指しています。具体的には、旅の前・中・後の継続的なアプローチや、地域課題にともに取り組む「仲間」としての旅行者の受け入れ、旅行費用を抑える仕組みなどが導入されています 。 

例えば、新潟県十日町市では、障がい者の方が地域で生活する支援を行う「支援センターあんしん」が運営する滞在拠点「いなりケ」で、田植えや稲刈りの体験を通じて地域と交流するプログラムが実施されています。参加者は、地域の人々と協力しながら農作業を行い、地域に貢献することで「帰る旅」の体験を深めています 。

また、「帰る旅」は、雪国観光圏とじゃらんリサーチセンターが共同で推進しており、新潟県・群馬県・長野県にまたがる雪国エリアを中心に展開されています。地域に通いながら、地域の人々との関係性を育み、「帰る場所」としての居場所を築くことが目的です 。

このように、「帰る旅」は、観光を通じて地域との持続的な関係を築き、地域活性化や人手不足の解消に寄与する新たな旅行スタイルとして注目されています。

 


 

令和7年度観光白書の概要はこちらから
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001890451.pdf?