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まちを動かす戦術的パークマネジメント─神戸市”アーバンピクニック”の現場から(ソトノバ・2016年8月18日)
アーバンピクニック(URBAN PICNIC)は、神戸市の中心部・東遊園地を舞台に、戦術的パークマネジメントを通じて公園空間を市民の居場所へと再生する社会実験プロジェクトです。
神戸の市民有志によって2015年に発足したこの取り組みは、「神戸パークパネジメント社会実験実行委員会」によって主導されています。東遊園地は明治時代に開設された歴史ある公園ですが、普段は人通りが少ない状態です。この状況を改善すべく、市民参加型の公園運営を実現するために、芝生やプログラムで魅力的な場づくりを目指しました。
社会実験では、アウトドアライブラリーやファーマーズマーケットなどを組み合わせ、70万円ほどの低予算で夜までにぎわう場を実現しました。芝生を敷き、手づくりの装飾で特徴ある空間に仕上げたことで、人が自然に集まる雰囲気を創出しています。
さらに、参加者が「内輪」にならないよう、新たな人を常に巻き込む姿勢を重視しています。実際に神戸大学の学生が常設カフェスタッフとして参加し、現場の気づきを運営に反映しています。
アーバンピクニックは、公園を試験的に市民の手で活性化し、都市空間を人が気軽に集い交流できる「市民の庭」に変える社会実験です。低予算・市民協働・試作型プログラムを通じて、公園利用の可能性を示し、まちづくりの新たなモデルとして進化を続けています。