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〝放置林〟 解決策にソロキャンプ ITでマッチング。レンタル料で山林整備(大阪日日新聞・2025年7月14日)
全国で増え続ける放置林を有効に活用するために、山林を貸したい所有者と、静かな場所でキャンプをしたい人を結びつけるマッチングサービスが注目されています。林業の衰退や所有者の高齢化が進む中で、利用料の一部を森林整備に充てる仕組みを取り入れることで、荒れた山林の再生を目指しています。
大阪市のIT企業「メディコム」が運営する「YAMAKAS(ヤマカス)」は、放置林をソロキャンパー向けに貸し出すサービスです。コロナ禍で従来のキャンプ場が騒がしくなったことをきっかけに、静かに過ごしたい人の需要に応える形で始まりました。登録ユーザーは約3000人で、主に40歳以上の男性が中心です。焚き火を楽しんだり小屋をDIYしたりして、自分だけの時間を過ごしています。
現在、北海道から九州まで約50カ所の山林が登録されており、レンタル料は1カ月1万円ほどから利用できます。日本では林業の採算が合わなくなったことで山の手入れが進まず、倒木や土砂災害のリスクが増えています。放置林は私有林の約6割を占め、面積は近畿地方全体よりも広いといわれています。
このような状況の中で、使用料の一部を山林整備に活用するこの仕組みは、放置林問題の解決策の一つとして期待されています。
週刊大阪日日新聞
全国で増加する放置林を有効活用しようと、山林を貸したい所有者と静かな場所を求めるキャンパーをつなぐマッチングサービスが注…