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最短じゃなくても「快適」なルートを知りたい。市民がつくる、街を安全に歩くためのオンライン地図(IDEAS FOR GOOD・2025年9月1日)
「最短ルート」が必ずしも快適とは限らない——そんな発想から生まれたのが、イギリス発の市民参加型プロジェクト「Slow Ways」です。ボランティアが町や都市、公園をつなぐ安全で歩きやすい道をマッピングし、市民の手でウォーキングネットワークを築いています。
現在1万以上・総延長13万7,000㎞のルートが登録され、「車道を避ける」「休憩所が5〜10kmごとにある」といった基準で選定しています。歩いた人のレビューで「検証済み」表示が付き、安心して選べる仕組みです。さらに「道の状態」「傾斜」「障害物」など一般地図では分かりにくい情報を共有し、車椅子やベビーカー利用者、高齢者も選びやすい工夫が進められています。
この取り組みは2020年のロックダウン中、地理学者ダニエル・レイヴン=エリソン氏の呼びかけで約700人が7,000ルートを作ったことが始まりです。「利用が増えれば自然とのつながりや維持管理も進む」と氏は語っています。
Slow Waysは単なる地図ではなく、歩く楽しさを取り戻し、健康や地域、自然への愛着を育む社会づくりを目指しており、注目が集まっています。
最短ルートが「快適」とは限らない。イギリスの「Slow Ways」は市民のレビューでつくる、歩くための地図。道の状態や傾…
The Slow Ways national walking network connects all of Great…