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駐車スペースを“近所のオアシス”に。ウィーンで広がる住民主体の小さな公園づくり(IDEAS FOR GOOD・2025年10月6日)
ウィーンでは、駐車スペースを市民が手作りの公園「Grätzloase(グレートルオーアーゼ)」に変える取り組みが広がっています。このプロジェクトは、ドイツ語で「近隣のオアシス」を意味し、住民ボランティアが道路脇の駐車スペースに木製デッキやプランターを設置し、車1台分のスペースを「パークレット」と呼ばれる小さな公園に変える活動です。
ウィーン全域で100箇所以上のパークレットが設置されており、住民なら誰でも参加できます。一部の地域では、建設時に懐疑的な声もありましたが、緑の彩りとコミュニティ意識の向上を感じるうちに、賛同する人が増えていきました。
パークレットには、住民が不要品を交換できるボックスも設置されており、地域内の資源循環も促進されています。この取り組みは、市の資金援助を受ける団体「ローカル・アジェンダ21」が建設費用として最大5,000ユーロ(約87万円)の助成金を提供し、複雑な事務手続きを支援していますが、実際の建設は近隣の住民が行っています。
このように、低コストかつ短期間で行える小さなアクションを積み重ねることで、長期的で大きな都市の変化を目指すまちづくりのアプローチは「タクティカル・アーバニズム」と呼ばれ、世界中で注目を集めています。
街を自分の手で自由に変えて良いと言われたら、何を作りたいですか?オーストリアのウィーンでは、市民自らの手で駐車スペースを…