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エキマトペ
JR上野駅に設置された「エキマトペ」は、駅構内の音を“視覚化”するユニークな装置です。この装置は、駅のアナウンスや列車の走行音、改札の通過音、人々の足音など、日常のさまざまな音をリアルタイムに感知し、それらを擬音語(オノマトペ)としてディスプレイ上に映し出します。
例えば、電車が到着すると「ガタンゴトン」、人の足音が響くと「トコトコ」などの文字が浮かび上がり、音の世界を文字として楽しむことができます。
「エキマトペ」は、東京藝術大学のチームが中心となって開発したアート作品であり、2021年に設置されました。目的は、普段は意識しない駅の“音風景”を新たな形で体験してもらうことにあります。訪れる人は、視覚と聴覚の両方を使って、駅という公共空間の豊かさを再発見できます。
この装置は、単なる展示ではなく、聴覚に不自由がある方でも安心して駅を利用できる取り組みや、人と場所をつなぐメディアアートとして注目されています。