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利息は”地域とのつながり”。世界で広がる、時間を取引する「タイムバンク」(サストモ・2024年4月24日)
タイムバンクとは、お金の代わりに「時間」を通貨として扱う仕組みで、自分が提供したサービスの時間を貯金し、他のメンバーからサービスを受ける際にその時間を使うことができます。
タイムバンクの起源は、1973年に水島照子氏が立ち上げた「ボランティア労働銀行」で、女性たちが時間単位で子育てや家事を手伝う仕組みでした。現在では、アメリカ、中国、マレーシア、日本、セネガル、アルゼンチン、ブラジル、ヨーロッパなど、少なくとも37カ国で数千の時間銀行が設立され、320万人以上が時間の取引を行っています。
例えば、アメリカ・カリフォルニア州のセバストポール市では、高齢のギル氏がプログラミングや編集などの専門知識を提供して480時間分の時間を貯金し、空港への送迎や家具の運搬などのサービスを受けています。また、スイスのザンクト・ガレンでは、50歳以上の会員が参加する「ザンクト・ガレン・タイムケア財団」が設立され、高齢者の自立した生活を支援しています。
タイムバンクは、かつてのコミュニティで行われていた隣人同士の助け合いを取り戻す取り組みであり、少子高齢化や核家族化が進む現代社会において、地域のつながりを再構築し、精神的な安定と幸せをもたらす可能性があります。
サストモは、未来に関心を持つすべての人へ、サステナビリティに関するニュースやアイデアを届けるプロジェクトです。メディア、…