海藻由来素材、生分解性繊維でアパレル業界の循環型経済を目指す「アウターノウン」@ロサンゼルス

 

SeaGraphが簡潔にお届けする「情報保管庫」です。

「Social GOOD」に関する他の情報は こちら から!

 


「海藻由来の繊維」でアパレル業界に革命を起こすテック企業の挑戦(Forbes JAPAN・2024年10月7日)

ロサンゼルス拠点のアパレルブランド「アウターノウン」は、海藻由来の繊維「ケルサン」を使用したシャツ「The Blanket Shirt」の販売を開始しました。この製品は、再生有機コットン70%とケルサン30%で作られており、ノースカロライナ州の企業「キールラボ」との共同開発によるものです。

ケルサンは、南米で持続可能な方法で収穫された褐藻から抽出したアルギン酸を原料としており、製造過程で有害な化学物質を一切使用せず、100%生分解性を備えています。キールラボの代表キャラガン氏は、この素材が環境負荷の大きいコットンやポリエステルに代わる持続可能な選択肢になり得ると語っています。

アウターノウンは、ポルトガルの工場でケルサンとインド産の再生有機コットンを組み合わせて生地を生産し、染色や縫製を経て商品化しています。ただし、現段階ではこの繊維のコストは高く、広く普及させるためには他ブランドの参入によるスケールメリットが必要とされています。

アウターノウンは今後、ケルサンを他の製品ラインにも展開する計画であり、ニットやセーターへの応用も視野に入れています。キールラボはこれまで約26億円の資金を調達しており、生分解性で有害物質を含まない繊維の開発を通じて、アパレル業界の循環型経済への移行を支援していく考えです。

 

ロサンゼルスを拠点とするアパレルブランドのOUTERKNOWN(アウターノウン)は、海藻から生まれた繊維で作ったシャツの…