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ホール・図書館・子育てをシャッフルした茨木市「おにクル」、建築家・伊東豊雄による“敷居の低い公共建築(LIFULL HOME’S PRESS・2025年5月8日)
大阪府茨木市に新たに誕生した「おにクル」は、ホール・図書館・子育て支援施設が一体となった複合施設で、建築家・伊東豊雄氏が設計を手がけました。2023年11月の開館からわずか116日で来館者数が60万人を超えるなど、市民から高い支持を得ています。
施設の名称「おにクル」は、6歳の子どもが「怖い鬼さんも来たくなる」という意味を込めて命名したもので、親しみやすさを感じさせます。建物は地上7階建てで、中央には「縦の道」と呼ばれる円形の吹き抜けがあり、エスカレーターが交差しながら上昇する設計となっており、訪れる人々にワクワク感を提供しています。
各フロアには、子育て支援センター、図書館、音楽スタジオ、プラネタリウムなど多彩な施設が配置されており、特に図書館の機能が各階に分散されている点が特徴的です。これにより、利用者は目的を問わず自由に施設を回遊でき、日常的に利用しやすい環境が整えられています。
また、大ホール「ゴウダホール」は他の施設よりも遅れて2024年4月にオープンしましたが、この時差オープンにより、ホール以外の施設が日常的な利用を促進し、公共建築の新たな在り方を示しています。「おにクル」は、従来の「ハコモノ」とは一線を画し、市民の暮らしに溶け込む公共施設として注目されています。