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一人ひとりの挑戦が活気を生む町のスクランブル交差点/うだつ上がる(徳島県美馬市)(ひろしまリード・2023年8月6日)
徳島県美馬市脇町にある「うだつ上がる」は、築100年以上の町家を改装した複合文化施設で、2020年5月にオープンしました。運営者の建築家・高橋利明さんは、大阪出身で2001年に徳島へ移住し、地域の魅力を引き出す建築や活動に取り組んでいます。
「うだつ上がる」は、建築事務所、雑貨店、書店、古着屋、カフェ、バーなどが一つの建物内に共存する空間で、人や物、仕事、文化が交差する「スクランブル交差点」のような場所を目指しています。この施設は、過疎化が進む「うだつの町並み」の再生を目的として、クラウドファンディングで資金を集めて実現されました。
内部は、雑貨や日用品を扱う「WEEKEND TAKAHASHI STORE」、古着店「gotoju」、書店「Phil books」、自然派カフェ&バー「まひるの月」など、多彩な店舗がゆるやかに仕切られた空間に配置されています。また、建築事務所「TTA+A 高橋利明建築設計事務所」や、多目的に利用できる「UDATSU AGARU SALON」も併設されており、地元の人々と観光客が自然に交流できる場となっています。
高橋さんは、「地域の活性化も重要ですが、まずは自分の手が届く範囲で頑張ればいい。自分の好きなことを軸に努力していれば、そういう人同士はジャンルが違っていても必ずつながっていく」と語っており、小さな交わりが町を盛り上げる原動力になると考えています。
「うだつ上がる」は、伝統的な町並みの中で新たな文化や交流を生み出す拠点として、今後の展開が注目されています。
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