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水辺の都市課題を解決する都市型自動運転船『海床(うみどこ)ロボット』が大阪城のお堀で実証実験(マチジカン・2023年6月23日)
『海床(うみどこ)ロボット』は、水辺の都市課題を解決するために開発された都市型自動運転船です。このロボットは、3メートル四方の床が水面に浮かび、自動で航行し、離着岸することができます。かつて水辺は舟運に利用され、重要な交通手段でしたが、現代では都市の過密化や地域の過疎化により、交通・物流・防災・防犯などの課題が複雑に絡み合っています。
このような課題に対応するため、『海床ロボットコンソーシアム』が設立され、純国産の制御システムを開発し、日本各地で実証実験を行っています。2022年12月には、大阪城公園の東外堀で実証実験が実施され、乗客を乗せた「座席型海床ロボット」と、飲み物を提供する「店舗型海床ロボット」が自動航行し、ドッキングして飲み物を受け渡すシナリオが試されました。また、非接触充電機能とロック機構を備えた桟橋を使用し、着桟時に安全かつ簡易に充電する仕組みも実証されました。
このプロジェクトには、株式会社竹中工務店、国立大学法人東京海洋大学、株式会社IHI、炎重工株式会社、株式会社水辺総研、新木場海床プロジェクト、一般社団法人ウォーター・スマート・レジリエンス研究協会、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社などが参加しています。各組織が持つ技術やノウハウを共有し、水辺の交通や物流、防災、環境保全などの多様な課題解決に取り組んでいます。
今後は、「海ゴミ清掃ロボット」や「複数ロボットの群管理」、「運搬ドローンとの連携機能」などの開発・実証実験が予定されており、水辺の活性化や持続可能な都市づくりに向けた取り組みが進められています。
水辺の社会課題を解決するために生まれたロボットとは 『海床ロボット』は海や運河・河川並びに湖沼など、水面に浮か…