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ニワミチよっかいち
「ニワミチよっかいち」は、三重県四日市市が中心市街地の再生と魅力向上を目指して進めている都市空間の再編プロジェクトです。対象となるのは、市の中心を東西に走る「中央通り」で、全長約1.6km、幅約70mにおよぶこの道路を、人と自然が調和した快適で歩きやすい空間へと再設計する取り組みです。
「ニワミチ」という名前は、緑あふれる「庭(ニワ)」と、歩きたくなる「道(ミチ)」を組み合わせたもので、市民や来訪者が自然に集い、回遊し、交流できる場所を目指しています。プロジェクトの目的は、まちなかの賑わいの創出、暮らしの質の向上、防災機能の強化、広域的な交流の促進など、多岐にわたります。
再編の具体的な内容としては、車道の一部削減による歩行空間の拡充、歴史あるクスノキ並木の活用、バリアフリー化、防災インフラの整備などが挙げられます。これにより、日常的に人が集まりたくなるような、開かれた都市のリビングのような空間が生まれようとしています。
また、プロジェクトの一環として「ニワミチスポットてらす」や「ニワミチ JOYnt Park Days」などの社会実験やイベントも開催されています。これらは、実際に再編された空間を市民がどのように活用できるかを試す取り組みで、キッチンカーの出店、音楽やアートのライブパフォーマンス、スケートボードパークなど、多彩な要素が取り入れられています。
このように「ニワミチよっかいち」は、単なる道路の整備にとどまらず、都市のライフスタイルそのものを再構築する先進的な取り組みであり、四日市の新たなシンボル空間として注目されています。今後も地域住民と行政、民間が連携しながら、その可能性をさらに広げていくことが期待されています。