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IoT技術生かして生食用カキを「スマート養殖」 ハマチ養殖発祥の香川・安戸池で新事業(産経新聞・2025年5月17日)
香川県東かがわ市の安戸池では、かつてハマチ養殖で世界初の事業化に成功した実績を活かし、市や漁協、水産ベンチャーが連携してIoT技術を用いたマガキのスマート養殖に取り組んでいます。高齢化や担い手不足といった水産業の課題に対応するため、経験が浅くても携われる新たな働き方の確立を目指しています。
赤潮など過去の困難を乗り越える中で、エサ代がかからず育てやすいカキに注目。IoTを活用した「スマート養殖」は、スマホアプリで水温や水質などを管理し、最適な作業タイミングを提案するなど、初心者にも扱いやすいのが特徴です。現在は「ADOMILK」というブランド名で生食用カキを販売し、人気を集めています。
養殖には軽作業で済む「シングルシード方式」を採用し、漁師の負担を軽減。年間を通じて出荷が可能な人工種苗の三倍体マガキを用いることで、収入の安定化も期待されています。今後は年間10万個、最終的に1事業者あたり15万個の生産を目指し、さらなる規模拡大や外海への展開も検討されています。
市は、養殖技術の習得支援とブランド力の向上を通じて、地域の誇りとなる持続可能な水産業の確立を目指しています。
産経新聞:産経ニュース
世界で初めてハマチ養殖の事業化に成功した香川県東かがわ市の安戸(あど)池で、市や地元の漁業協同組合、水産ベンチャー企業な…