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空き家を“にぎわいの拠点”に 昭和の面影を残す市場が夜市で活況 名古屋の夫婦が挑戦(名古屋テレビ放送・2024年5月23日)
名古屋市北区にある「金城市場」では、空き家やシャッター街となった商店街の再生に取り組む活動が進められています。総務省の発表によると、全国の空き家は約900万戸に上り、愛知県でも約43万戸に達しており、地域の空洞化が深刻な問題となっています。
そうした中、不動産管理の仕事をしている小田井孝夫さんとその妻・康子さんは、自身の祖母が営んでいた店舗付き住宅を活用し、地域活性化に取り組んでいます。バブル期以降に衰退していった「金城市場」の一部をリノベーションし、2025年1月から「金城夜市(かなぎよいち)」という月1回のイベントを開催しています。第3回となった4月の夜市には、飲食や雑貨など17店舗が出店し、約500人が訪れ、大変な賑わいとなりました。
訪れた人々からは、「昔のようなにぎわいが戻ってきた」「地元でこんなイベントがあるとは知らなかった」といった喜びの声が寄せられており、地域住民との新たなつながりが生まれています。また、別の空き家を活用し、ドイツから帰国した料理人がコロッケ屋を開業するなど、新たな挑戦も見られています。その店舗「みねの家」は、自らリノベーションを行い、現在はゲストハウスへの展開も視野に入れています。
小田井夫妻は、今後も自分たちの所有物件に限らず、他の空き家オーナーと連携しながら、使われていない空き家に新たな価値を生み出し、街の“にぎわいの拠点”として再生していくことを目指しています。こうした取り組みが、街の空洞化に歯止めをかける大きな一歩となっています。