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世界初の3Dプリント駅舎、最終電車から始発までに施行完了(Forbes JAPAN・2025年5月15日)
紀伊半島をほぼ一周する紀勢本線の初島駅に、世界初となる3Dプリントによる駅舎が完成しました。この駅舎は無人駅用の小規模な建物ですが、基礎工事を含む主要な建設作業を最終列車が出た深夜から始発列車までのわずか6時間で完了させたことが注目されています。
初島駅の旧駅舎は1948年に建てられた木造建築で、老朽化が進んでいたことから、新駅舎の建設は3Dプリンター住宅を手がけるセレンディクス社に依頼されました。同社は手頃な価格で買える住宅の実現を目指しており、10㎡の「serendix10」や50㎡の「serendix50」などのモデルを展開しています。2024年にはJR西日本と業務提携を結び、鉄道施設への技術応用も進めてきました。
今回の駅舎は4つのパーツで構成され、熊本県の立尾電設が所有する建築用3Dプリンターで製作されました。製造には7日間を要し、その後トラックで現地に運ばれ、3月25日の深夜に組み立て作業を開始しました。組立には約2時間を要し、細かな作業を含めても翌朝5時には完了しました。その後、内装や電気工事などを経て、7月頃の供用開始が予定されています。
駅舎の価格は、同社の50㎡住宅「serendix50」が550万円であることから、より安価と予想されます。セレンディクスは日本国内外80社と連携しながら、短工期・低コスト・高品質な建設を実現する「水平分業」に取り組んでおり、今後もさまざまな分野で3Dプリント建築の技術を展開していく方針です。
紀伊半島をほぼ1周する紀勢本線の初島駅に、世界で初めての3Dプリントによる駅舎が完成した。無人駅の小さな駅舎だが、基礎工…
セレンディクス株式会社のプレスリリース(2025年4月21日 14時50分)世界初の3Dプリンター駅舎、JR初島駅の建設…