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グッドネイバーズ・ジャンボリー(GOOD NEIGHBORS JAMBOREE)
「グッドネイバーズ・ジャンボリー(GOOD NEIGHBORS JAMBOREE)」は、一般社団法人リバーバンクが主催する参加型の文化祭であり、鹿児島県南九州市の森の中に佇む廃校「リバーバンク森の学校」を舞台に開催されています。2010年に始まったこのイベントは、2024年で15回目を迎え、惜しまれながらも「最終回」として開催されました。
このジャンボリーの最大の特徴は、参加者それぞれが自らの得意分野や関心を持ち寄りながら、音楽、アート、クラフト、食、ワークショップといった多彩な活動を通じて空間をともに創り上げる、フラットで開かれた「文化祭」のような雰囲気にあります。その根底には、D.I.Y.精神と多様性を尊重する姿勢が一貫して貫かれています。
また、グッドネイバーズ・ジャンボリーは単なる音楽フェスティバルにとどまらず、環境への配慮や地域社会との関係性も重視されています。たとえば、イベント運営においてはゴミの削減や再生可能エネルギーの活用を積極的に進め、さらには会場周辺の森の整備など、持続可能な社会に向けた取り組みが随所に見られます。地元のクラフトマンやシェフ、アーティストたちが出店・出演することで、地域資源の魅力を参加者に直接体験してもらう機会ともなっており、都市と地域をつなぐ場にもなっています。
2024年の最終回は、10月5日(土)の11:00から20:00にかけて開催され、ライブパフォーマンス、ワークショップ、地元の食材を活かしたフード&ドリンクブース、キャンプインなど、多彩なプログラムが実施されました。チケットは事前販売のみで、前売り一般6,000円、当日7,000円、学生3,000円、小学生以下は無料という設定でした(当日券の販売はなし)。
主催者である一般社団法人リバーバンクは、代表理事の坂口修一郎氏を中心に、南九州市川辺地区を拠点に活動する地域団体です。廃校を再活用した自然体験施設の運営をはじめ、空き家の利活用や地域資源の再発見、文化を通じた地域振興など、都市と地域をつなぎ直す多彩なプロジェクトを展開しています。
「グッドネイバーズ・ジャンボリー」は、そうしたリバーバンクの理念と実践が結実した象徴的なイベントであり、地域住民と都市住民、異なる世代や価値観を持つ人々が自然の中で対話し、創造し合うことで、新しい文化の萌芽を育んできました。2024年の最終回は、過去15年の歩みを振り返るとともに、次なる未来へのバトンを手渡す場となりました。
今後もリバーバンクの活動や、ジャンボリーが生んだつながりが、形を変えて続いていくことが期待されています。
グッドネイバーズジャンボリーは、15年目を迎える今年の開催を 「最終回」 にします。「みんなでつくる、 森の文化祭」 と…