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老朽化した森林公園を次々再生 自治体が注目する仏発祥フォレストアドベンチャーの解決力(産経新聞・2025年5月24日)
地方の森の中にあるキャンプ場や宿泊施設付きの公園では、近年、施設の老朽化や管理の負担が自治体の課題となっており、再整備が求められています。そうした中、フランス発祥のアウトドア施設「フォレストアドベンチャー」が注目を集めています。この施設では、つり橋やジップスライドなどを楽しむことができ、全国で年間2~3件のペースで開業が進んでいます。
長崎県大村市では、老朽化が進む野岳湖公園の再整備に合わせ、フォレストアドベンチャーを誘致し、観光客を呼び込む起爆剤としています。市と運営会社は、観光振興や教育分野での連携を進めるため、包括連携協定の締結を予定しています。
フォレストアドベンチャーは、比較的少ない初期投資で自然環境を活かしながら整備できることから、自治体の管理する公園での導入が進んでいます。茨城県龍ケ崎市では、パークPFI制度を活用して民間のノウハウによる公園管理が行われており、維持費の削減や来園者の増加といった効果が見られています。
運営会社の田桑社長は、公園を持続可能に管理するためには、遊べる施設を設けて利用料で運営することが重要だと述べています。同社は「森の課題を森で遊んで解決する」という理念のもと、山梨県小菅村では荒廃した森林を観光施設として再生し、雇用も創出しています。
このように、自治体と民間事業者が連携して公園の再整備に取り組む動きが全国で広がっており、「パークPFI」制度の活用も後押しとなっています。
キャンプ場や宿泊施設などがある地方の森の中の公園。近年その多くで施設が老朽化し、維持管理負担が自治体の課題となっている。…