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人つなげるシェア型書店「HONBAKO」 大阪・堺、悩み解決“町の保健室”に(共同通信・2025年6月2日)
堺市にある世界遺産・仁徳天皇陵古墳の近くに、シェア型書店「HONBAKO」堺本店があります。この書店は、棚の1区画ごとに異なる「箱主さん」が本を販売するスタイルで、地域の人々が本を通じて交流する“町の保健室”のような役割も果たしています。
2022年9月にオープンし、30センチ四方に仕切られた143区画の本棚は、月額料金に応じて複数の利用プランがあります。現在、約120人の箱主が本を出品しています。運営する「まころ企画」代表の牧田耕一さんは、本好き同士のつながりや地域貢献を目的にこの取り組みを始めたと語っています。
本の販売ごとに100円の手数料を預かり、そのうち50円は子ども食堂などの社会貢献活動に寄付されています。また、「ファン」契約の箱主は月1回「箱主総会」に集まり、寄付先などについて話し合っています。
2025年5月には、箱主がオーナーを務める新店舗が京都・宇治にオープンしました。牧田さんは、書店減少という課題に向き合いながら、今後も全国各地にコミュニティの拠点を広げたいと考えています。
なお、シェア型書店とは、店舗内の本棚の一部を有料で貸し出し、出品者が自ら本を販売する形式の書店です。価格設定も自由で、運営側にとっては仕入れコストがかからないなどの利点があります。読書離れやネット販売の普及による書店減少への新たな対策として、全国的に注目されています。
堺市にある世界遺産・仁徳天皇陵古墳のほど近く。棚の1区画ごとに違う「箱主さん」が本を販売するシェア型...…