SeaGraphが簡潔にお届けする「情報保管庫」です。
他の情報は こちら から!
行政からみた中目黒が「粋な下町」である理由と新施設・フナイリバへの期待(FINDERS・2023年7月14日)
中目黒に誕生した新たなまちづくり拠点「フナイリバ」は、かつて「川の資料館」だった赤レンガの建物を活用したオープンスペースで、民間と行政の連携によって実現したプロジェクトです。
この敷地(約2700㎡)は、都市部にしては広大で、中目黒の新たな地域交流の拠点として期待されています。プロジェクトの起点は目黒区の庁内研修によるアイデアコンペで、街づくりを担う職員チームが提案したアイデアが採用されました。
現場では、目黒区の地区整備課やみどり土木政策課が連携し、制度面や施設整備を担当。また運営は地域密着型の団体「一般社団法人ナカメエリアマネジメント(NAM)」が担い、町会や商店会など地元のベテラン世代と若い世代をつなぐ役割を果たしています。
職員たちは中目黒を「おしゃれな街」である一方、「下町的な地域の絆」も強いと評価。近年の観光化や再開発による変化で、地元コミュニティと新住民との間にギャップが生まれつつある中、フナイリバはその橋渡しとなる場として注目されています。
プロジェクト成功の鍵は、地域住民との丁寧な対話と信頼構築、そして行政と民間の柔軟な協働にありました。フナイリバは今後、世代・文化・立場を超えて人と人をつなぐ、中目黒の新しい公共空間として発展が期待されています。
聞き手・文:赤井大祐(FINDERS編集部)写真:舩岡花奈(FINDERS編集部)中目黒駅から目黒方面に向かって山手通り…