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船上で神経締め。オーダメイドに対応したブランド魚「藍の鰆」@福岡県北九州市

 

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藍の鰆

福岡県北九州市の離島・藍島で生まれたブランド魚「藍の鰆」は、漁師6名の「藍の匠衆」が一本釣りで3kg以上の良質な鰆のみを厳選して捕獲しています。漁獲後は船上で放血と神経締めの高度な処理を施し、鮮度を保ちながら長期熟成が可能な状態にしています。この処理方法は料理人の要望に応じて調整され、「オーダーメイド漁業」とも呼ばれています。

「藍の鰆」は血合いの変色が抑えられ、身は透明感があり綺麗で、刺身として5日間、場合によっては1ヶ月以上熟成しても食べられるほどの鮮度を誇ります。味は雑味がなくクリアで繊細、脂の乗りも良く、プロの料理人から高い評価を受けています。北九州市内の有名店でも使用され、「世界一」と称されることもあります。

このブランド魚は一般消費者向けには販売されておらず、飲食店や料理人向けに限定流通しており、購入には公式サイトからの申し込みが必要です。販売シーズンは主に12月から3月で、価格は1kgあたり約3,500円(税抜)からとなっています。

漁師たちは北九州市役所の支援を受けながら、藍島全体の活性化を目指してこのブランドを育てています。彼らの技術と情熱が詰まった「藍の鰆」は、単なる魚以上に、漁師と料理人の共同作業による食文化の象徴となっています。

 

藍の鰆 | 福岡県北九州市 藍の海から

北九州・藍島が誇る「藍の鰆」ブランドサイト…