本で人生に彩りを。異端すぎる長崎の本屋さん「BOOKSライデン」+α

水辺の森公園や出島など、市民憩いの場として人気のある「出島エリア」。かつて、この地では外からやってきた文化を受け入れる玄関口として機能していました。

 

そして時は過ぎ、時代はついに「令和」へ。そんな現在でも出島は新しい流行の発信基地として、日々新しい世界を見せてくれています。

 

今回はそんな出島町にある 異端すぎる本屋さん「BOOKSライデン」 の紹介と、移住者から見た長崎の魅力と課題についてガチトークしていきます。

 



 


BOOKSライデンの基礎情報

 

 

BOOKSライデンは、2020年11月にオープンした本屋さんです。新書と中古本を両方を取り扱っています。

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2021/11/16長崎市出島町にOPENした本屋です。…

 

出島町のビル連の一角の階段が目印で、お店の入り口には小さな看板が置かれており、

 

看板を見上げるとお店のロゴが見えます。

 

お店はこの階段を上がってすぐ右手。2階がお店です。

 

扉は常時開けられているので気軽に入ることができます。

 


 

こちらがBOOKSライデンのオーナーである前田侑也さん

大阪ご出身で、以前は会社員をされていたそうです。大学時代にいろんな本を読んだことがきっかけで、本を通して人生を充実させるまでには行かなくとも、彩りを提供できたら良いと思って本屋さんを始めたそうです。

 

BOOKSライデンで置かれている本は、大型店にはない珍しい本ばかり。中には長崎県内でここしか置いていない本もあるそうで、マイナーな本が好きな人をターゲットにした戦略も1つだそうです。

 

BOOKSライデンの店内にはカフェスペースも設置されており、オーナーの前田さんが一杯一杯丁寧に淹れてくれた浅煎りコーヒーを楽しむことができます。コーヒーの他にも一通りのお酒も揃っており、BARとしても営業されているとのこと。

 

そんな中でもおすすめのメニューがライデンセット。先述の浅煎りコーヒーもしくは紅茶と、オランダワッフルがセットになったものです。オランダワッフルとは、薄いワッフル生地にキャラメルソースをサンドした焼き菓子で、前田オーナーが手作りです。

 

仕上げに少し温めてもらえますので、中のキャラメルソースが少し溶けた状態でいただくことができ、コーヒーとの相性も抜群です。

 

そんな異端すぎる長崎の本屋さんである「BOOKSライデン」。移住者である前田オーナーが、長崎についてどのように考えているのか、本音を聞かせていただきました。

 

BOOKSライデン
〒850-0862 長崎市出島町2-18-201
TEL:080-6889-4949
MAIL:booksleiden@gmail.com
営業時間:13:00〜21:00
不定休(最新情報は以下URLからご確認ください)
https://books-leiden.tumblr.com/tagged/schedule

 

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2021/11/16長崎市出島町にOPENした本屋です。…

 



 


長崎に足りないもの。移住者のマスターのガチトーク!

 

遊びの想像力が、長崎には乏しいと思っています

 

他の都市と比較してしまうからポジティブになれる人が少ない、だから長崎から若い人が出ているのではないかと思います。インターネットとの関わりが日常を越え始めた現代では、若い人は多様な価値観を持っています。だから、話し合う人と場所を求めて、長崎を出て行っているのではないかと思うんです。

 

僕はいわゆる移住者にカテゴライズされますが、やはり長崎の家賃は高いです。街を散策すると高齢者ばかりだし、ラウンドワンのように遊べる場所もない。それでも、長崎に住んでいる「この人」と一緒に過ごしたり仕事ができたら楽しそうだな。そんな感情を優先して長崎にやってきました。

 

物理的な環境や施設が満足でないことは多くの若者が感じていると思いますが、若者が残念なのはそこに想像力が限定されていることです。

 

長崎にいる若者って、何に関しても難癖をつける人がいるじゃないですか。

難癖をつけるということは、想像力が欠如していることと同義です。想像力が欠如していることで、限定的な思考になる人が生まれている。でも、こんなに海が近くて最高の景色が広がっている長崎の環境は本当に貴重ですよ。

 

だからもっと、長崎人の想像力が豊かになれば良いなと思っています。

 

 

想像力を増やすには、どんなことをしたら良いか?

 

もちろん、本を読むことですよ。本を読むことで自分が知っていることを増やして、自分の言葉を増やしていくんです。さらに、普通に売られていないマイナーな本を読む方が良いと思っています。ウチで取り扱っている本はかなりの割合で、長崎県内でウチしか置いてないものなんです。

 

例えば、長崎の本を1000円で買う人がいるとします。もちろん、長崎には地元に密着した素晴らしい雑誌が発行されていますが、それは逆の視点で見るとと思考が閉鎖的になるのではないでしょうか。

何かのアイディアに対して、「それいいね!でも、長崎の場合は・・・」

という口癖で長崎の変化しない現状を正当化してしまうんです。

 

だからその1000円を使って、長崎の本屋では取り扱っていない新しい世界をお届けする、それがこのお店のミッションの1つだと思っています。

 

今は狭い世界のトリビアで満足してはいけない時代なんです。そのマンネリ化を破壊する突破口になるのが、本だと思っています。

 

僕の好きな言葉で「創造は破壊からしか生まれない」というものがあります。これまでの長崎の常識を破壊するきっかけになれば良いですね。

 



 

–確かに、長崎では歴史や文化の割合が他の都市よりも多くて、無意識にそちら方面に流されていると感じています。

 

当然、長崎の歴史や文化を否定するわけではありません。自分の住んでいる地域の歴史や文化を大切にすることは大事ですし、知識として学ぶことは必要です。

 

しかし、それらに引っ張られすぎて、本当に選ぶべき正解の道を選べないようになってはいけないと思います。歴史は歴史、未来は未来。自分の判断に自信が持てる長崎でなければならないのです。

 

 

若い人が本を読まなくなった原因は?

 

–最近の若い人は、あまり本を読まなくなったような気がするのですが・・・。

 

僕も実際に統計をとったわけではありませんが、おそらくそうでしょう。というか、今の時代では「そうならざるを得ない」といった方が正しいかもしれません。

 

若い世代が本を読まなくなった理由は、可処分所得が低下したからです。

依然として生活は苦しく、若い世代は本代として使うことができるお金が少ないことが挙げられます。でもそれならば、図書館の利用率が上がっていってもおかしくないと思いますが、利用率が上がっているようにも見えないですよね。

 

そこでもう一つ挙げられる原因が、可処分所得と同時に可処分時間も低下したからです。少ないプライベートの時間をYouTubeやゲームと戦わなければならなくなった。無料で簡単に手に入る娯楽が目の前にあったら、そちらに手を伸ばしたくなる理由もよくわかります。

 

また、別の視点で見てみると、政治と文学が切り離された、ということも本を読まなくなった理由として挙げられます。

 

昔の本は、文学が政治を語っていました。当時に活躍していた太宰治や夏目漱石の本を読むことで、政治や大きな社会の動きを知ることができたんです。

しかし今の本では、せいぜい読んでほっこりする程度。本を読むことが個人の精神を落ち着けるためだけに存在していて、先に社会が見えていないことが問題です。

 

だから、ウチで取り扱っている本は今の政治や政策に対して、多角面から評価するような本もあります。そんな現代の人には違和感のある本をお届けしたいと思っています。

 

それを読んだ長崎の人が、歴史や常識に囚われずに新しい長崎を創っていくきっかけになれば最高に嬉しいですね。

 

 


終わりに

 

 

前田オーナーのお話を聞いていくと、BOOKSライデンは長崎の本の世界の黒船だなと感じました。

 

それまでの地域の常識や当たり前の日常を破壊する黒船。

過去の時代から新時代へ誘うきっかけとなる黒船です。

 

考えてみたら、本はインターネットで簡単に買える時代となりましたが、インターネットで検索できるのは「自分の知っている範囲」であり、本当に学ばなければならないことは、自分でも知らない世界のことで、つまりタイトルも知らないような本との出会いだと思いました。

 

その点、BOOKSライデンは僕の知識に関係なく、常に新しい世界を見せてくれています。

 

多くの人に訪れて欲しい場所なので、ぜひ足を運んでみてください!

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

■ 今回お邪魔したお店
BOOKSライデン

〒850-0862 長崎市出島町2-18-201
TEL:080-6889-4949
MAIL:booksleiden@gmail.com
営業時間:13:00〜21:00
不定休(最新情報は以下URLからご確認ください)
https://books-leiden.tumblr.com/tagged/schedule

 

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2021/11/16長崎市出島町にOPENした本屋です。…

 



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