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福島県の相馬沖、天然トラフグ漁獲量が国内最高峰に。ブランド化へ追い風

 

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天然トラフグ漁獲量が国内最高峰に 前年比2倍 福島県の相馬沖 流通拡大へ夢フクらむ(福島民報・2025年4月20日)

福島県相馬沖で2024年に水揚げされた天然トラフグの漁獲量は、前年の約2倍となる約55トンに達しました。これは愛知県とほぼ同水準で、全国トップレベルの漁獲量になる見通しです。県内の漁業関係者は、これを追い風として天然トラフグのブランド化をさらに進め、観光資源としての活用も強化していく方針です。

近年、相馬沖では天然トラフグの水揚げが急増しており、2020年以降は高水準を維持しています。相馬双葉漁協では、相馬沖で獲れる35センチ以上のトラフグを「福とら」と名付け、ブランド化を推進しています。今後は豊洲市場などへの出荷が増える見込みで、県外や訪日客による消費の拡大も期待されています。また、県内への流通も広げ、県民が味わう機会の増加も目指しています。

この背景には、フグ漁師の技術向上や、漁師同士の情報共有の活発化があります。元々トラフグは山口県などで盛んに漁獲されていましたが、近年は福島県を含む関東地域でも漁獲が増えています。福島県では海水温の上昇により魚種の構成が変化し、イセエビやタチウオが増える一方、コウナゴやシラスなどは不漁が続いています。そのため、一部の漁業者はトラフグ漁へと転換を進めています。

今後も安定した水揚げを目指して取り組んでいく考えです。

 

福島民報

 福島県の相馬沖で2024(令和6)年に水揚げされた天然トラフグの漁獲量は前年の2倍近い、速報値で約55トンに達した。福…