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【長崎】開発の壁「費用」クリアできた離島の“特性” 廃校で化粧水や健康食品生産するベンチャー企業(西日本新聞・2025年4月17日)
長崎県新上五島町では、廃校を活用して海水から作られた化粧水や健康食品が島を元気づけています。これらの商品は、2018年に島の有志によって設立されたベンチャー企業「ブルーサイエンティフィック新上五島」が開発しました。同社は、抗酸化作用のある成分「フコキサンチン」を含む微細藻類の培養に、安価な装置を用いて成功しました。
フコキサンチンは抽出が難しく、天然の藻場を壊す恐れがあるため、大量の藻類採取は困難です。また、都市部では高価なガラス製装置や海水購入が必要とされる中で、同社は廃校を活用し、島の海水を直接利用するなど、環境と資源を最大限に生かした取り組みを行っています。
使用する微細藻類は伊豆半島由来のもので、島ではその培養から乾燥・粉末化までを担い、抽出や製品化は県外で行っています。
同社社長の柴田久直さんは、人脈を活かして販路拡大に力を入れており、「島の魅力が詰まった商品を通じて、地域活性化につなげたい」と語っています。
長崎県新上五島町のきれいな海水を使い、廃校で生産された化粧水や健康食品が島を勇気づけている-。手がけたのは2018年に島…
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