注目キーワード
  1. 名刺作りワークショップ

長浜バイオ大学発のスタートアップ企業「ノベルジェン」カキの短期肥育技術を開発@滋賀県長浜市

 

SeaGraphが簡潔にお届けする「情報保管庫」です。

他の情報は こちら から!

 


(株)ノベルジェン 「牡蠣を食べてCO2削減」 大阪・関西万博でPR(水産経済新聞・2025年5月1日)

株式会社ノベルジェンは、滋賀県長浜市に本社を置く、長浜バイオ大学発の研究開発型スタートアップ企業です。代表取締役は同大学アニマルバイオサイエンス学科の小倉淳教授が務めています。同社は、微細藻類(植物プランクトン)を活用したカキの短期肥育技術を開発し、環境保全と食料生産の両立を目指しています 。

ノベルジェンは、微細藻類を人工的に大量培養し、陸上水槽でカキに給餌することで、短期間で身入りの良い高品質なカキを育成する技術を確立しました。この技術により、従来の海面養殖に比べて効率的かつ安定的な生産が可能となります。また、微細藻類はCO₂を吸収する特性があり、養殖過程での温室効果ガス削減にも寄与します 。

同社は、微細藻類を活用した短期肥育技術により育成したカキを「Bloom Oyster(ブルーム・オイスター)」として商品化しました。このカキは、兵庫県室津産のカキをベースに、独自の肥育技術を適用して品質を向上させたものです。2025年4月には、滋賀県長浜市内の「びわこレストランROKU」にて期間限定で提供されました 。

ノベルジェンは、微細藻類を活用したカキの養殖技術を通じて、CO₂削減や水質浄化などの環境課題にも取り組んでいます。2025年4月には、大阪・関西万博の「Resona Mirai Color〜夏〜 ミライのメトロポリス」カテゴリーに出展し、「牡蠣を食べてCO₂削減〜CO₂を吸収する植物プランクトンで牡蠣を養殖し、高品質な牡蠣の生産と温暖化対策を両立〜」をテーマに、同社の養殖技術と微細藻類を用いたCO₂吸収・固定、水浄化、タンパク質生産に関する技術を紹介しました 。

ノベルジェンの技術は、水産研究・教育機構と共同開発した人工赤潮炭素回収技術(Algal Bloom Capture)に基づいています。この技術は、微細藻類のCO₂やマイクロプラスチックに対する高い吸収力と水浄化力を活用し、炭素循環と水循環を同時に達成するものです。また、回収後の微細藻類は、栄養価の高い飼料や肥料、代替エネルギーペレットなどに再利用され、付加価値の創出にもつながっています 。

株式会社ノベルジェンは、微細藻類を活用した革新的な技術で、持続可能な水産業と環境保全の両立を目指しています。今後の展開に注目が集まっています。

 

日刊水産経済新聞 | 漁業・水産業のニュースサイト

 【大阪】(株)ノベルジェン(滋賀・長浜市、小倉淳最高経営責任者〈CEO〉)は4月21~28日の8日間、大……