注目キーワード
  1. 水産白書

能登の魚をテーマとしたフリーペーパー「Fのさかな」@石川県七尾市

 

SeaGraphが簡潔にお届けする「情報保管庫」です。

他の情報は こちら から!



 


「うちの利益より、地元の集客」素人から始めたフリーペーパーが人の心を動かすわけ(サストモ・2020年2月19日)

「Fのさかな」は、石川県七尾市の印刷会社・石川印刷が2006年夏に創刊した、能登の魚をテーマとしたフリーペーパーです。手に取りやすいように編集ノウハウは当初外部委託していましたが、やがて取材・文章・レイアウト作成などすべてを社内で担うようになり、2020年2月時点では第48号まで発行されています。

「F」という名前には「Fish(魚)」「Family(家族)」「Food(食)」「Fresh(新鮮)」の意味が込められており、能登半島の形にも似せてあります。表紙は魚が映える白背景で構成され、通勤時などの「0.5秒で手に取ってもらう」ことを意識したインパクトの強いデザインです。

編集方針としては、魚に詳しくない人でも理解しやすいよう、中学生にも読める簡潔でわかりやすい文章を心がけています。発行の目的は「魚を知ってもらい、能登に興味を持ち、能登に来てもらう」ことで、地域外の読者の心を動かす内容づくりを行っています。

コスト面では、外部委託から内製化に切り替えたことで印刷コストや人件費を下げ、広告掲載も最小限に抑えながら、ほぼトントンの収支にされています。また、「魚のフリーペーパーの会社」としての認知が広がり、地元企業から印刷の発注を受けるなど、間接的な利益にもつながっています。

さらに、この取り組みは「アルファベットのさかな」シリーズとして他地域にも広がり、愛媛県では「Eのさかな」が発行されるようになりました。今後は各地の印刷会社が独自の魚情報誌を発行することで、日本中の魚の魅力を伝える動きが期待されています。

 

サストモは、未来に関心を持つすべての人へ、サステナビリティに関するニュースやアイデアを届けるプロジェクトです。メディア、…

 


 

Fのさかな web

日本のさかな文化と逸品を、能登からせかいへ発信するおさかなマガジン…