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スクレッティングが養殖用飼料の国際認証を日本で初取得 天然由来の魚粉の使用量を低減し、持続可能な水産業目指す(OVO・2025年4月21日)
スクレッティングの日本法人(福岡市)は、佐賀県伊万里市にある同社の工場が、日本国内で初めて「ASC認証」を取得しました。この認証は、国際的な非営利団体である水産養殖管理協議会(ASC)が、環境や地域社会、人々に配慮した責任ある養殖によって生産された水産物を対象に行っている制度です。
日本では、水産物の約24%が養殖によって供給されていますが、養殖用飼料にはマイワシなどの天然由来の魚粉が含まれており、漁業資源への依存が指摘されています。また、年間200万トン以上の輸入水産物のうち、最大で36%が違法・無報告・無規制(IUU)漁業に由来する可能性があり、資源管理や人権配慮の欠如といった調達リスクも存在しています。
スクレッティングは、世界17カ国で約200万トン、60種類以上の魚やエビの養殖飼料を製造・販売しており、日本法人ではブリやマダイ、カンパチ、サーモンの飼料を手がけています。同社は、魚粉の使用量を低減したり、魚粉に依存しない代替原料を使用した飼料の開発など、持続可能な水産業を目指す取り組みを進めています。
ASC認証の取得は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも貢献するものであり、世界各国で認証の取得が進む中、持続可能な水産業への関心が高まっています。
漁業用飼料の世界企業、スクレッティングの日本法人(福岡市)は、同社の伊万里工場(佐賀県)が、国内初の「ASC認証」飼料…