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消防用ホースがバッグに生まれ変わる 3代目職人が挑む廃棄アップサイクル事業(朝日新聞SDGs ACTION!・2025年10月14日)
消防用ホースは、人命や家財を火災から守るために欠かせない資機材で、30メートルにも及ぶものもあります。しかし、過酷な現場で使用された後は産業廃棄物となり、東京だけでも年間約5300本が廃棄されています。
大阪市の縫製加工メーカー・福永は、この消防用ホースを再利用し、トートバッグやペンケースなどに生まれ変わらせています。福永佳久社長は、複雑で硬い素材を扱う熟練の職人で、使い込まれたホースのクセを見極めながら一つひとつ丁寧に仕上げています。
福永さんのアップサイクルの原点は、「物を大切にする心」を次世代に伝えたいという思いにあります。リーマン・ショックで経営危機に陥った際、「厚物なら何でも縫う」と挑戦した結果、消防用ホースとの出会いが新たな道を開きました。現在では、自社ブランド「チェンジアップ」を立ち上げ、消防用ホース製のバットケースなどを展開しています。
福永さんは「廃棄物に新たな価値を与え、未来へつなぐことがアップサイクルだ」と語り、その情熱は大阪・関西万博でも注目を集めています。
SDGs ACTION
廃棄される消防用ホースをバッグに生まれ変わらせる大阪の縫製職人・福永佳久さん。3代続く厚物縫製技術でSDGsに貢献する取…

