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画面スクロールの代わりに、ページをめくらない?ワルシャワの地下鉄駅に図書館が誕生(IDEAS FOR GOOD・2025年10月27日)
ポーランドの首都ワルシャワの地下鉄、タウグフェク地区の「コンドラトヴィッチャ駅」構内に、新しい図書館施設「Metroteka」が誕生しました。通勤途中など、スマートフォンを眺める時間を「ついでの読書時間」に変えることを狙っています。
広さは約150平方メートルで、波打つようなデザインの本棚に約1万6 000冊の蔵書が並びます。専用機械で簡単に貸し出し手続きができ、返却も24時間専用ロッカーで可能という利便性を備えています。大人用・子ども用の読書エリアがあり、PCレンタルや無料コーヒーサービスも設けられているため、駅という日常の場がくつろぎの場に変わっています。
さらに、地下空間という制約の中で「垂直庭園」=水耕栽培されたハーブが壁面を飾るなど、環境デザインにも配慮されています。このプロジェクトは、ポーランドで進む読書離れへの対策としても位置づけられています(同国で「過去1年間に1冊でも本を読んだ人」が41%にとどまったという調査結果あり)です。今後は作家の朗読会やワークショップなど、地域コミュニティとの関係性を深めるイベント展開も予定されています。
読書が日常の一部となるよう、「待ち時間を豊かにする場」のモデルとして注目される取り組みです。
IDEAS FOR GOOD
ワルシャワの地下鉄駅に誕生した図書館・メトロテカ。通勤途中でもスピーディーに本の貸し借りができ、その場で無料のコーヒー片…
