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廃棄されるモルト粕をクラフト紙にアップサイクル。『クラフトビールペーパー』が地域課題を解決し循環の輪を生み出す。(神奈川県横浜市)(ソトコト・2025年5月2日)
「クラフトビールペーパー」とは、クラフトビール製造時に大量に廃棄されていたモルト粕を活用して作られた再生紙です。名刺やメニュー表などに使われており、その質の高さと汎用性から、クラフトビール業界にとどまらず、さまざまな分野で活用されています。
この再生紙を手がけるのは、「地域の課題を二人三脚で解決する」を理念とする『株式会社kitafuku』で、代表の松坂匠記さんご夫妻が運営しています。横浜を拠点とし、フードロスの問題に取り組む中で、ビール醸造時に大量に発生するモルト粕に着目し、アップサイクルの手法として再生紙づくりに挑戦されました。
製造には多くの試行錯誤がありましたが、製紙会社などの協力によりモルト粕を約6%配合した高品質な再生紙の製造に成功しました。最初に名刺として商品化されたクラフトビールペーパーは、その風合いが話題となり、飲食店のメニューやコースターなど、さまざまな形で広がっています。
横浜はクラフトビールのブルワリーが多く、地域全体で市場を盛り上げる文化が根付いており、その風土も普及を後押ししています。また、環境への配慮や地域への愛着から、クラフトビール業界以外の企業からも高く評価されています。
最近では、横浜FCのイベントで七夕飾りに使われるなど、アップサイクルや環境問題への関心を高める取り組みにもつながっています。今後は、全国のブルワリーや製紙工場と連携しながら、さらには海外展開も視野に入れて、クラフトビールペーパーの可能性をさらに広げていく予定です。
クラフトビールを製造する際に発生し、大量廃棄されていたモルト粕を再生紙にアップサイクルした「クラフトビールペーパー」。 …
クラフトビール醸造過程で出るモルト粕を紙に混ぜ込んだ再生紙「クラフトビールペーパー」です。…