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異常気象が日常になる時代に。未来のため、今身につけるべき「流域思考」とは(大和ハウス工業株式会社・2025年8月27日)
慶應義塾大学名誉教授の岸由二さんが提唱する「流域思考」とは、川の流域全体を一つの生命的なつながりとして捉え、人間の暮らしや自然環境を総合的に考える視点のことです。川の上流から下流、そして海に至るまでの水の流れは、森林、田畑、まち、海辺などを結びつけています。
岸さんは、この流れのつながりの中で人間の活動を位置づけ、自然と共に生きる社会のあり方を見直すことが重要だと説いています。たとえば、上流の森林の保全は下流の水質や生態系に影響し、都市の生活にも関わります。
つまり、流域の中で起こるすべての出来事は相互に関係しており、部分的な対策ではなく、全体を見渡す視点が必要だという考え方です。
流域思考は、環境保全だけでなく、地域づくりや教育、まちづくりにも応用できる理念として注目されています。
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