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カキ殻を環境保全に活用。自然に優しい循環型資源として「豊かな海」へ@広島県

 

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『かき殻』で瀬戸内海を守る 「キレイ」だけでなく多くの魚たちが暮らす「豊かな海」に環境改善(テレビ新広島・2025年5月12日)

広島県では、生産量日本一を誇るカキの殻を環境保全に活用する新たな取り組みが始まっています。廿日市市地御前の干潟では、細かく砕いたカキ殻を約5,500トンまくプロジェクトが進行中で、これは今後10年間で5回に分けて実施される予定です。

このカキ殻は、泥の中に含まれる有毒な硫化水素を酸化させ、干潟の環境を改善する効果があるとされています。干潟はエビやアサリなど小さな生き物の生息地であり、魚のエサとなるため、環境の改善は漁獲量の回復にもつながると期待されています。

これまでもカキ殻は肥料や飼料などに活用されてきましたが、新たな需要の創出が課題でした。このプロジェクトは、廃棄物を再利用しつつ環境も良くするという、自然に優しい循環型の試みとして注目されています。

すでに別の地域では、カキ殻の投入により硫化水素の発生が抑えられ、生物が戻りつつあるという成果も出ています。専門家は、人の手で改善できる環境問題に積極的に取り組むべきだと呼びかけており、広島ならではのこの取り組みに今後の期待が高まっています。

この取り組みに、地域や関係者からは「技術革新で環境課題の解決を」「かき殻は宝の山」といった前向きな声が寄せられています。